佐藤健、夢かなった!飛び乗りシーンに感激
俳優の佐藤健が20日、都内で行われた映画『いぬやしき』公開初日舞台あいさつに登壇し、「ヘリコプターに飛び乗りたい」という夢がスクリーンを通してかなったことに歓喜した。イベントには、木梨憲武(とんねるず)、本郷奏多、二階堂ふみ、三吉彩花、伊勢谷友介、佐藤信介監督も登場した。
本作は「GANTZ」などで知られる奥浩哉による人気コミックの実写映画化。ある日、脅威の力を手に入れたさえないサラリーマン・犬屋敷壱郎(木梨)が、同じ力を持つ大量殺人気鬼・獅子神皓(佐藤)の暴走を止めるために立ち上がる姿をCGを用いた斬新な映像表現で描いた新感覚バーチャルムービー。
特に驚いたシーンの話になると、二階堂は獅子神の体から兵器が出てくる場面をあげて、「映画を観た時に、現場でも同じことが起きていたなと思ったんです。健先輩の芝居力が、ないものを私に見せてくださっていた」とCG抜きでも佐藤の体から兵器が出て見えたとコメント。続けて「改めて、健先輩の見えないものまで見せて下さる(力)というのは素晴らしい」と語った。
佐藤自身は、実際はブルーバックで制止したヘリコプターに飛び乗って撮影されたシーンが、スクリーンで観ると本当に飛んでいるヘリコプターに乗っているように見えることに「飛んでいるヘリコプターに飛び乗りたい夢が叶った」と感激しきり。その撮影の際、木梨の背中を強く蹴ったそうで、「すっごい痛かった」と今さらながら訴えられると、佐藤は「ちょっと……ここで……」としどろもどろになりながら「監督がやれっていうから」と責任転嫁をはかる。もちろん木梨も仕方がないことはわかっており、「本番の時に、一瞬で気合入りますね」と佐藤の役者魂に感心していた。
この日は、本作が受賞した、第36回ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭のグランプリにあたるゴールデンレイヴン賞のトロフィーを佐藤信介監督が、CG専門情報誌「CGWORLD」より贈呈された「第1回最優秀新人CG男優賞」なるトロフィーを「CG男優」を名乗ってきた木梨が手にしてフォトセッションが行われた。(取材:錦怜那)
映画『いぬやしき』は全国公開中