『皇帝ペンギン』続編8月公開!かわいいだけではない真の姿
アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞作『皇帝ペンギン』(2005)の続編『皇帝ペンギン ただいま』が、8月25日より全国順次公開されることが決まった。ぽってりした体を揺らして歩く大人の皇帝ペンギンとフワフワの羽毛でとびきりキュートなヒナが再びスクリーンに帰ってくる!
『皇帝ペンギン ただいま』は、まだ子供の羽毛に覆われている若いペンギンたちの初めての旅に密着し、厳しい自然の中でひたむきに生きる彼らの姿と親子の絆を描いた珠玉のドキュメンタリー。零下40℃、時速250キロメートルにもなるブリザードが吹き荒れる南極で暮らす皇帝ペンギンは、天敵を避けるため繁殖期は海から100キロ内陸のオアモック(氷丘のオアシス)へ行進し、産卵を終えた母ペンギンは大切な卵を父ペンギンに渡して海へ。父は母が帰るまでの約120日間、絶食状態で真冬に卵を温めて孵化したヒナを守る。“世界でもっとも過酷な子育てをする鳥”と言われる皇帝ペンギンの両親は、海とオアモックを往復して食欲旺盛なヒナを育てていき、夏が近づくころ、ヒナに別れを告げる。そして灰色の羽毛が抜け始めるころ、ヒナは何かに導かれるように歩み始める……。
かわいいだけではない彼らの真の姿とともに南極の絶景を迫力の映像で映し出す本作の撮影には、最新鋭のデジタル4Kカメラとドローンを導入。滑らかな羽毛や空の青さがそのまま反射する氷山など美しい自然がクリアに切り取られた。また、南極海では史上初となる水深70メートルの水中撮影にも挑んだという。透き通る南極海を飛ぶように狩りをする皇帝ペンギンの雄姿と、氷海下に生息する多様な生物の撮影にも成功した。
毎年世界中でペンギン保護のためのイベントが行われている記念日である「世界ペンギンデー」の4月25日に合わせて発表された本作の日本公開決定。親ペンギンの足元で、小首をかしげて親を見上げるヒナのかわいさあふれるポスターにも癒やされる。(編集部・小松芙未)