『ロード・オブ・ザ・リング』ガンダルフ俳優が語るカミングアウト
1994年にサーの称号を授与されたイアン・マッケラン(78)が、叙勲の3年前にゲイであることをカミングアウトしていなかったら、爵位を積極的に受け取ることは難しかっただろうと明かした。
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映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのガンダルフ役などで知られるイアンは「ゲイであることを公表する前に爵位をもらわなくてよかったと思う。自分の本質の核である部分を隠していて、人間として信用されるのだろうか? 誰かがカミングアウトした際の世間の反応がポジティブなのは、みんな正直であることを好むからだと思う」とAttitude誌とのインタビューでコメント。
イアンは、自分がどんな人間であるかに関して正直であることは良いことだとしたが、「ゲイの人たちが自分がゲイであることを明かしていないと、周りの人たちは『彼らは恥ずかしがって秘密にしているのではないか』と捉える。だからなんだって言うのか?」と各々のセクシュアリティーは社会で大きく扱われるべき問題ではないと主張した。
また、両親に自分のセクシュアリティーを隠していたのは正しかったとしながらも、「両親はクリスチャンとしての視点から見た世界、中でも社会の規範などに捉われず、知り合いかそうではないかは関係なくお互いを気にかけるべきだという考え方を信じていた。人間は尊敬と思いやりを持って扱われるべきだと両親は信じていたから、もし自分がゲイであると告げたとしても、驚き、ショックを受けたかもしれないが、受け入れてくれたと思う」と考えているそうだ。(BANG Media International)