アイドルから女優へ!活躍つづく川栄李奈、前田敦子、橋本環奈、葵わかな
アイドル活動を卒業し、本格的に女優業へと転身する例も増えてきた昨今、アイドルたちの卒業後の“ネクストキャリア”も注目されるようになってきた。川栄李奈、前田敦子、橋本環奈、葵わかななど、活動の場を広げている彼女たちの現在の活躍ぶりを紹介する。
現在の“アイドルから女優へ”の最先鋒は、川栄だろう。2015年8月にAKB48を卒業後、舞台、ドラマ、バラエティー、CMと幅広く活動しており、今年も映画『嘘を愛する女』『プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~』『センセイ君主』(8月1日公開)に出演。『恋のしずく』(2018公開予定)では映画初主演を果たし、農大を舞台に日本酒の魅力に目覚めた理系女子を演じる。
同じくAKB48グループを卒業して活躍するのは、前田や篠田麻里子ら。前田はAKB時代から映画出演も多かったが、卒業後も順調にキャリアを重ね、現在は『素敵なダイナマイトスキャンダル』『のみとり侍』が公開中。篠田は、昨年『ビジランテ』で本格的に女優へと進出し、秋には『ギャングース』を控える。また元NGT48の北原里英も今年、映画『サニー/32』で主演を務めたあと、石原さとみや桐谷美玲らも務めたつかこうへい作「新・幕末純情伝」のヒロインを引き継ぐことが決定。ほかにも大島優子や松井玲奈などがいる。
ローカルアイドルでは橋本が筆頭。「Rev. from DVL」として地元福岡を中心に活動し、是枝裕和監督『奇跡』で映画初出演を果たしたが、いわゆる「奇跡の一枚」により“1000年に1人の逸材”として大きく注目を浴びる。『セーラー服と機関銃 -卒業-』『ハルチカ』で主演を果たした。2017年3月に同グループを卒業し、同年7月に『銀魂』での振り切った演技が話題になり、バラエティーでも活躍中だ。今年8月には『銀魂2(仮)』が公開される予定となっている。
また、NHK連続テレビ小説「わろてんか」でヒロインを演じた葵も女優業に並行してアイドル活動を行っていた。バラエティー番組の出演者で結成されたアイドルユニットのメンバーとしてCDデビューも果たしたが、その後は女優業に専念。映画やドラマ、CM出演でも話題となった。放送中のドラマ「ブラックペアン」では、研修医の世良(竹内涼真)とお互いに悩みを相談する仲になり助け合う新人看護師を演じているほか、8月には映画『青夏 きみに恋した30日』も控える。
元ハロー!プロジェクトでは真野恵里菜が『不能犯』『坂道のアポロン』に立て続きに出演し、野島伸司脚本によるドラマ「彼氏をローンで買いました」では主演を務めるなど躍進が続く。元乃木坂46の深川麻衣は『パンとバスと2度目のハツコイ』で山下健二郎(三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE)と共演。Webドラマ初主演となる「恋を落とす」や朗読劇などで地道に女優としての地歩を固めつつある。同じく元乃木坂の生駒里奈も卒業後すぐに4月期ドラマ「おっさんずラブ」への出演が決まるなど幸先のよいスタートを切った。
古くは、元アイドルの代表格として篠原涼子(東京パフォーマンスドール)や永作博美(ribbon)、菅野美穂、満島ひかり(Folder5)などの名前を挙げることもできるが、世代によっては元アイドルというイメージを持たない人も多いだろう。ここに挙げた女優たちもそうなっていくことが期待される。2010年代は“アイドル戦国時代”とも呼ばれることがあるが、今後もアイドル出身の女優たちの活躍に目が離せない。(編集部・大内啓輔)