スター・ウォーズ新作、若きハン・ソロと幼なじみの関係とは?主演俳優が語る
ハリソン・フォードを一躍スターにした『スター・ウォーズ』シリーズの人気キャラクター、ハン・ソロの若かりし頃を描いた『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』が間もなく公開される。若きハン・ソロ役を射止めた現在28歳の新鋭オールデン・エアエンライクが、この大役について語った。
【映像】2人の出会いが明らかに!『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』予告編
ロサンゼルス出身で、黒澤明や小津安二郎も好きな映画ファン。ハリソンとは全く違った、ウエスタンぽい雰囲気がよく似合う好青年は「オーディションのプロセスは長くて、全部で6回も受けたんだ。そのうちの1回は、ミレニアム・ファルコンに乗ってやった。ナーバスになるかと思っていたけど、実際に乗ったらとても楽しくてエキサイティングだったよ」と目を輝かせる。
詳細は避けつつも丁寧に質問に答える様子に、人柄の良さがにじむ。有名な役とあってプレッシャーも大きかったはずだが、撮影ではむしろ、物まねにならないように気をつけたそうだ。「大事なのは、リアリティーを持った独立したキャラにすることだった。観客が共感して、彼のジャーニーについて行けるようにしたかったんだ」というオールデンは、本作を「架空のキャラクターについての伝記映画みたいなもの」と表現。旧3部作では、密輸業を営む“愛すべき悪党”だったハン・ソロだが、今作の彼は「もっと理想主義者だ」という。
ハリソンとも直接話をしたそうだが、話の内容は秘密とのこと。一方、監督のロン・ハワードに対してハリソンは「『ハンは孤児で、人とのつながりを欲しているけど、それが苦手ときている』と伝えたといい、オールデンも「全くその通りだと思う。それは真実だ」と証言。役づくりにハリソンの解釈を生かしたことを告白した。
過去のシリーズと同様に、今作の詳しい物語は明らかにされていないが、シリーズを通じた相棒チューバッカとの関係は、やはり大きな扱いになるようで「この映画では、彼らはお互いのことをよく知らない。2人ともとても強い意志を持っているだけに、最初は衝突するんだ。彼らの探り合いが見られるのは、この映画における最も楽しい部分の一つだよ」とオールデン。ハンがなぜチューバッカの言葉を理解できるのか? についても、はっきりとは答えなかったが「その背後にはたくさんのストーリーがある。いくつか、理論があるんだよね」と明かした。
一方、注目の新キャラクターは、エミリア・クラークふんするハンの幼なじみ、キーラだ。「彼女は、ハンにとっては初めての共犯者みたいなものなんだ。彼らは、生活がギリギリの世界で一緒に育ち、もっと自分たちでコントロール出来て、自由がある人生を夢見ている。ただ、それを実現させる方法が2人では違う。そこに重要な意味があるんだ」と意味深に語ったオールデン。「僕が初めて『スター・ウォーズ』を観たとき、カンティーナ(酒場)や、アンダーグラウンドで生きるクールな連中を一番気にいったんだ。これは、そういう世界についての映画なんだよ」という言葉に期待が膨らんだ。(取材・文:吉川優子)
映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』は6月29日公開