杉咲花、太賀ら是枝裕和監修のオムニバス映画に参加
『三度目の殺人』で第41回日本アカデミー賞の最優秀作品賞、最優秀監督賞を含む最多6冠に輝いた是枝裕和監督が総合監修を務めるプロジェクト『十年 Ten Years Japan』に杉咲花、太賀、川口覚、池脇千鶴、國村隼らが参加することが発表された。
同プロジェクトは、香港で社会現象となったオムニバス映画『十年』をベースに、日本、タイ、台湾それぞれで、自国の現在・未来への多様な問題意識を出発点に、各国約5名の新鋭映像作家が独自の目線で10年後の社会、人間を描く国際共同プロジェクト「十年 Ten Years International Project」の日本版。5本の映画からなるオムニバス映画で、エグゼクティブプロデューサーの是枝監督の最終ジャッジのもと、脚本のクオリティー、 オリジナリティー、将来性を重視して5人の日本の新鋭監督たちが選ばれ、撮影が行われた。
家族の個人データをデジタル遺産として受け継いだ家族の物語『DATA』(津野愛監督)の主演を杉咲、AI知能で道徳を刷り込まれた特殊学区の子ども達を描く『いたずら同盟』(木下雄介監督) の主演を國村、自衛隊徴兵制が義務化された日本が舞台となっている『美しい国』(石川慶監督)の主演を太賀、75歳以上の高齢者に安楽死を奨励するという未来版“姥捨て”を描く『PLAN75』(早川千絵監督)の主演を川口、大気汚染によって地下への移住を強いられた母娘の姿を描く『その空気は見えない』(藤村明世監督)の主演を池脇が担当する。
青春ラブコメディー「花のち晴れ~花男 Next Season~」(TBS系)が放送中の杉咲は、「優しい空気の流れる津野組はとても居心地がよく、とても幸せな時間でした」と撮影を振り返っている。(編集部・海江田宗)
『十年 Ten Years Japan』は2018年秋、テアトル新宿ほか全国順次公開