マーベル映画初のムスリム女性ヒーロー誕生へ!ミズ・マーベル企画中
映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』が大ヒット中のマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に、初のイスラム教徒の女性ヒーローが仲間入りすることになりそうだ。マーベルスタジオ社長のケヴィン・ファイギが、原作コミックスで人気のムスリム系スーパーヒロイン、ミズ・マーベルに目を付けていることをBBCに明かした。
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同メディアの取材に応じたファイギは、「今は『キャプテン・マーベル』を製作しているよ。主演のブリー・ラーソンと撮影の真っ只中なんだ」とMCUにとって初の単独女性ヒーロー映画『キャプテン・マーベル』に取り組んでいることを語る。そして、「ミズ・マーベルは原作コミックスで、キャプテン・マーベルにインスパイアされたムスリム系のヒーローなんだけど、(彼女の映画を)確かに準備しているね。キャプテン・マーベルを紹介した後に、予定しているんだ」と発言した。
ブリーが演じるキャプテン・マーベルことキャロル・ダンバースは、事故によってDNAがエイリアンのものと融合し、スーパーパワーを得た空軍パイロット。そして今回、ファイギが企画を明かしたミズ・マーベルは、原作コミックスにおいて、ニュージャージー州出身のパキスタン系アメリカ人である女子高生カマラ・カーンが、超人類・インヒューマンの遺伝子の発現により特殊能力を手に入れ、憧れの存在であるキャプテン・マーベル=キャロル・ダンバースが過去に名乗っていたミズ・マーベルの名を受け継ぐ形で誕生したスーパーヒロイン。原作でも比較的新しいキャラクターであり、2013年にコミック「キャプテン・マーベル」にて初登場し、2014年に「ミズ・マーベル」でマーベルコミックシリーズ初の単独主人公となったムスリム系キャラクターで、新世代ヒロインとしてファンの間で注目された。
マーベルスタジオは主要キャストのほとんどが黒人の『ブラックパンサー』で、その社会的メッセージとともに大きな反響を巻き起こしたばかり。ミズ・マーベル参戦の動きに、今後ますますの多様性が期待できそうだ。(編集部・石神恵美子)