『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』V3!世界興収はMCU史上最高に!
全米ボックスオフィス考
母の日を含む先週末(5月11日~5月13日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、マーベルスタジオの最新作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』が興行収入6,207万8,047ドル(約68億2,858万5,170円)で、3週連続で首位に輝いた。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル110円計算)
撮影現場は超にぎやか!『インフィニティ・ウォー』メイキング映像
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は、アベンジャーズが結集し、強敵サノスとの戦いを繰り広げるアクション大作。全米でV3を達成した同作は、ついに中国でも11日に公開を迎え、2億ドル(約220億円、数字は配給調べ)を超える特大ヒット。その中国での盛り上がりも後押しとなり、世界興収は16億754万130ドル(約1,768億2,941万4,300円)に到達。世界興収歴代ランキングにおいて、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)シリーズで最高興収を誇っていた『アベンジャーズ』(2012)を抜き去り、第5位にランクイン。スーパーヒーロー映画としても世界興収歴代トップとなった。
初登場2位になったのは、女性版『ゴーストバスターズ』のメリッサ・マッカーシーが主演を務めるコメディー『ライフ・オブ・ザ・パーティー(原題) / Life of the Party』で、興収1,788万6,075ドル(約19億6,746万8,250円)を記録。夫から離婚を告げられた中年女性の主人公が、思い切って学位取得のために大学へと戻ることを決意したことで巻き起こる騒動を描いたコメディー。メリッサのこれまでの出演作と比較すると、やや芳しくない興収となったが、25歳以上女性からの支持を受け、初登場組ではトップとなった。
その『ライフ・オブ・ザ・パーティー(原題)』に僅差に迫りながらも初登場3位となったのが、『バッドボーイズ2バッド』などの女優ガブリエル・ユニオン演じるシングルマザーが強盗から家族を守ろうとするさまを描いたスリラー映画『ブレイキング・イン(原題) / Breaking In』。興収は1,763万285ドル(約19億3,933万1,350円)を記録し、およそ600万ドル(約6億6,000万円)だったという製作費の3倍近くを稼ぎ出す、なかなかの好成績を収めた。
また、米最高裁判事ルース・ベイダー・ギンズバーグさんを描いたドキュメンタリー映画『アール・ビー・ジー(原題) / RBG』が180館にまで拡大公開されたことを受けて、興収118万8,186ドル(約1億3,070万460円)を稼ぎ出し、先週15位から今週10位に浮上した。今週末には350館まで拡大公開されることになっており、男女平等や女性の権利向上を主張してきたギンズバーグさんに迫る同作が、トランプ政権の現在、どれほど数字をのばすことになるのかも興味深い。
今週末は、R指定作品ながらも大ヒットを飛ばした『デッドプール』の続編『デッドプール2』や、ダイアン・キートン、ジェーン・フォンダら名女優たちが共演するコメディー『ブック・クラブ(原題) / Book Club』などが公開される。『デッドプール2』と、現在首位をキープしている『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の直接対決に注目したい。(編集部・石神恵美子)
5月11日~5月13日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(1)『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
2(初)『ライフ・オブ・ザ・パーティー(原題) / Life of the Party』
3(初)『ブレイキング・イン(原題) / Breaking In』
4(2)『オーバーボード(原題) / Overboard』
5(3)『ア・クワイエット・プレイス(原題) / A Quiet Place』
6(4)『アイ・フィール・プリティ(原題) / I Feel Pretty』
7(5)『ランペイジ 巨獣大乱闘』
8(6)『タリー(原題) / Tully』
9(7)『ブラックパンサー』
10(15)『アール・ビー・ジー(原題) / RBG』