『仮面ライダーアマゾンズ』藤田富にガチギレしてた!谷口賢志が告白
映画『仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判』(公開中)で主人公を演じた藤田富が19日、都内で行われた同作の公開初日舞台あいさつに登壇し、共演の谷口賢志から、撮影中に本気で藤田にキレていたことがあったと告白された。舞台あいさつには俊藤光利、田邊和也、宮原華音、勝也、神尾佑、姜暢雄、国府田聖那、石田秀範監督も登場した。
本作は、1974年から1975年にかけて放映された「仮面ライダーアマゾン」のリブート作で、2016年よりネットムービーとして配信された特撮アクションの劇場版。シーズン2の後日譚(たん)という設定で、人工生命体アマゾンをめぐる陰謀や、対照的な2人の仮面ライダー、水澤悠/仮面ライダーアマゾンオメガ(藤田)と鷹山仁/仮面ライダーアマゾンアルファ(谷口)の最終決戦が描かれる。
約2年にわたるシリーズが完結を迎え、感無量の一同は、撮影時のエピソードや作品に込めた思いなどを報告。谷口からは藤田へのサプライズの手紙も読み上げられた。この日の集合時間に遅刻して「死ぬほど大人に怒られた」という谷口は、「書いた時は遅刻していなかったから、それを加味して聞いて」とお願いすると、「富へ。初対面や撮影現場での思い出は散々話しているし、最後に褒めまくるのはアマゾンらしくないから、撮影中、一回だけ富に本気でキレていたことを告白します」と切り出した。
そして、初主演の重圧や慣れない芝居のため、藤田がシーズン1の撮影後半で誰もが心配するほど疲れていた様子や、「どんな状況でも弱さを見せないのが主役」という考えから「現場の富の立ち振る舞いに腹が立った俺は苛立ちをグッと抑え、俊藤さんに相談した」と打ち明けた。すると俊藤は「富はちょっとおかしい。けどな、俺ら二人でもう少し見守ろう。で、ダメだったら二人で殴ろう」と言ったそうだが、二人の心配をよそに「あっという間に本物の主役に、本物の俳優に成長していった」そうで、谷口は「リアルアマゾンズ」を回避し、ネガティブなニュースにならなかったことに「助かったな富。そして、助かったな俺」と安堵し、会場の笑いを誘った。その後は一転、真面目な口調になると、後輩である藤田の成長に「心底怖がり、必死で生きていた」ことを告白し、「人間は大切なことをどんどん忘れていってしまうけど俺は忘れない。藤田富、この名前を絶対に忘れない」と力を込めた。
藤田は「言葉にならないくらいうれしくて……」と感激すると、「なんであんなだったんだろうと反省することもあります」と当時を振り返り、「こうやってしっかり伝えてくれる谷口さんは本当に僕の師匠だなと思います」としみじみと語っていた。(取材:錦怜那)