うつ病脱出マンガ「うつヌケ」田中直樹主演でドラマ化
漫画家・田中圭一が自身の体験をベースに、うつ病からの脱出に成功した人たちのエピソードをつづった「うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち」(KADOKAWA刊)が、田中直樹主演でドラマ化されることが明らかになった。今年の秋からネット配信される。
同書は、会社員時代にうつ病に苦しみ、脱出した経験を持つ田中圭一が、うつ病になった人たちの気持ちに寄り添いながら、彼らの脱出体験をレポートするドキュメンタリーコミック。手塚治虫タッチのパロディー作品で知られる田中が、身近なテーマを軽妙に描いた内容は多くの読者の共感を呼び、累計発行部数33万部を突破するヒット作となった。
ドラマでは、案内役の作者・田中圭一役を、数多くの映画やテレビドラマで活躍する田中直樹が務める。また、うつとは全く無縁で、視聴者と同じ目線でうつについて学ぶ田中のアシスタント・カネコを、11歳にして映画『SAYURI』(2005)でハリウッドデビューを果たした元子役の大後寿々花が演じる。また、愛嬌たっぷりのキャラクター“うつくん”も登場する。
ドラマでは、サラリーマン、専業主婦、フリーターなど、様々なバックグランドを持つ登場人物の“うつヌケ”成功体験を1話完結型で再現。原作者の田中は「うつに苦しむ人の助けになれば……という思いで描き始めたマンガが、まさかドラマになる日が来るなんて、本当にありがたい限りです。あらためてスタッフ&キャストの皆様に心より御礼申し上げます。そして、このドラマもまた、うつに苦しむ方を救う一助になれば幸いです」とメッセージを寄せている。
監督は、「カルピス オアシス」「ドコモ スマートライフ」などのCMを手がけた映像CMディレクター・畔柳恵輔(くろやなぎ けいすけ)が務める。配信先の発表など今後の続報にも期待したい。(編集部・入倉功一)