モーガン・フリーマン、セクハラを謝罪…複数の女性が告発
映画『ミリオンダラー・ベイビー』のオスカー俳優モーガン・フリーマン(80)のセクハラ疑惑をCNNが報じた。8人の女性が被害を告発し、さらに8人がそうした行為を目撃したと証言。モーガンは「わたしのことを知っている人、共に働いたことのある人なら、わたしが故意に人を傷つけ、不安な気持ちにさせるような人物ではないと知っているはずです。不快に感じた人、見下されたと感じた全ての人に謝罪します。そのような気持ちにさせることは、わたしの意図したところではありませんでした」と声明を発表した。
CNNによると、モーガンは撮影現場、宣伝の場、彼の制作会社で、女性スタッフやレポーターに不適切な行為を行ってきたとのこと。『ジーサンズ はじめての強盗』(2017)の制作現場の女性スタッフは、モーガンが腰に手を回したりさすったりと数か月にわたって繰り返し体を触ってきて、彼女の体や服についても頻繁にコメントしてきたと告発。「下着を着ているのか」と彼が何度もスカートをめくろうとしてきたこともあったといい、その際はそれを見た共演者のアラン・アーキンがやめるように注意してくれて事なきを得たという(注意されたモーガンは動揺し、言葉を失っていたそう)。
『ジーサンズ はじめての強盗』のインタビューでは、妊娠6か月のCNNレポーターと握手した手を放さず、なめるように何度も見てきて、「君は熟れているね」といった不適切な言葉を掛けたことも。『グランド・イリュージョン』(2013)の制作スタッフの間でもモーガンは要注意人物とされており、モーガンの制作会社の元スタッフ(男性)も彼の振る舞いは「気味が悪い親戚のおじさん」みたいだったと振り返っている。
『ドライビング Miss デイジー』『ショーシャンクの空に』『インビクタス/負けざる者たち』をはじめとした数々の映画で名演を披露し、映画界で最も尊敬される俳優の一人に数えられるモーガン。それだけに今回の告発には大きな波紋が広がっており、モーガンを広告に起用してきたカード会社のVisaや彼の声をアナウンスに使っていたバンクーバーの公共交通機関Translinkは、早くも起用の取りやめを発表している。(編集部・市川遥)