香港のハイスペックイケメン俳優、無理やりキスシーンの裏側明かす
182センチの高身長、歌って踊れて語学堪能とハイスペックな香港出身のイケメン俳優、ウィリアム・チャン。SNSのフォロワー数は2,500万人超えなど、アジアで熱狂的な人気を博す彼が中国ドラマ「酔麗花(すいれいか) ~エターナル・ラブ~」のキスシーンや北京語の長ゼリフの習得など撮影秘話から、自身の恋愛観までを明かした。
皇位継承争いで揺れる魏の皇室を舞台にした時代劇「酔麗花 ~エターナル・ラブ~」で、ウィリアムは中国4大女優と称されるリウ・シーシー演じる聖巫女の卿塵(けいじん)と恋に落ちる、第4皇子・元凌(げんりょう)を演じている。
12人もの皇子が存在する設定で、さまざまなキャラクターの思惑が渦巻く宮廷ドラマとあって、セリフはかなり多かったそうだが、もともと広東語、北京語、英語を操り語学に長けたウィリアムにとってはさほど問題にならなかったという。「北京語が得意な僕にとっては、全く難しくありませんでしたし、覚える時間も5~10分程度ですみました。自分でも自分がすごいなと思う時があるのですが、いつも一回で長いセリフが覚えられるんです。セリフ覚えがすごくいいんです、自慢ではないですが」と堂々たる姿勢。
恋の相手役のリウ・シーシーとは初共演。実生活でシーシーが、大先輩であるニッキー・ウーの妻であることから、「共演前には、彼女に対して“姐さん(大先輩の奥さん)”のイメージがあり、かなり距離感を感じてはいました。わぁ、どうしようという気持ちだった」とプレッシャーも。しかし実際に共演すると親しみやすい女性であることがわかり、「からかいがいのある人」と良好な関係に。
なお、最も印象に残っているシーンとして元凌が卿塵に無理やりキスするシーンを挙げており、シーシーの機転によってハードルの高いシーンを1テイクで撮り終えたことを明かしている。「僕が結構力を込めて手を上げた際に、そばにあったテーブルに何かがぶつかるような音がしました。彼女は気にする素ぶりもなかったのですが、後から彼女がテーブルに手をぶつけていたことを知りました。申し訳なかったと思いますが、このシーンは撮影時の手応えも出来上がりも、素晴らしいものになりました」。
世界中から反対されたとしても卿塵への愛を貫こうとするいちずな元凌について、「僕自身はまだその境地には辿り着いていませんが、元凌の愛に対する考え方には好感を覚えますし、彼を尊敬もしています。元凌は愛というものを非常に大切にしていて、それは何ものにも勝ります」とその特徴、魅力を分析。同時に、「多くの人が愛と仕事を天秤にかけて、どうバランスをとったらよいか考えますが、責任感のある男なら仕事に気を配ると同時に、愛に対しても責任を持たなければいけません。そのような機会があれば、自分もそうしたいです」と自身の恋愛観に触れている。(編集部・石井百合子)
●ウィリアム・チャン プロフィール
1985年11月21日、イギリス領・香港生まれ。香港の名門私立学校を卒業後、2006年にボーイズグループに加入して音楽デビューし、2008年からソロ・アーティストとして活動。ファースト・アルバムが各賞の新人賞を受賞し、歌って踊れるアーティストとして脚光を浴びると同時に、俳優活動もスタート。その後、2013年に活動拠点を中国本土に移し、2014年放送の「古剣奇譚 ~久遠の愛~」で上海テレビ祭・マグノリア賞の最優秀助演男優賞にノミネート。2015年放送の「四大名捕 ~都に舞う侠の花~」で共演のチャン・ハン、ヤン・ヤン、マオ・ズージュンとともに“時代劇F4”としてブレイクした。
「酔麗花 ~エターナル・ラブ~」DVD-SET1(第1~10話収録・価格:15,000円+税)は6月2日、NBCユニバーサル・エンターテイメントより発売、レンタルDVDvol.1~5リリース