『スター・ウォーズ』アジア系女優、誹謗中傷に耐え切れずインスタ全投稿を削除か…応援の輪が広がる
映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』でレジスタンスの整備士ローズを演じたベトナム系アメリカ人女優ケリー・マリー・トランが、22万人以上のフォロワーがいる自身のInstagramの全投稿を削除した。アジア系女優として初めて『スター・ウォーズ』正史の主要キャラクターを演じたケリーは、『最後のジェダイ』やローズを憎む人々から人種差別なものを含む誹謗中傷をInstagramで受けていた。
昨年12月に公開され、世界興行収入13億3,253万9,889ドル(約1,466億円)を稼ぎ出す大ヒットとなった『最後のジェダイ』だが、熱狂的なファンが多いシリーズだけに評価は賛否真っ二つ。監督・脚本のライアン・ジョンソンも批判の声にTwitterなどで何度も反応してきたが、キャスト陣の中でその矛先が向けられてしまったのがケリーだったようだ。現在、ケリーのInstagramにはプロフィール部分に「怖いけれど、とにかくやるしかない」という言葉だけが残され、これまでの投稿が全て削除されてしまっている。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル110円計算)
この事態にジョンソン監督は「ソーシャルメディアでは、少数の病的な人々が大きな影を落とすことになる。だが、過去4年間で僕は本当の『スター・ウォーズ』ファンにたくさん会った。好き嫌いがあっても、僕たちはそれをユーモアと愛、リスペクトの気持ちを持って表明しないといけない」とツイート。「その映画が嫌いだということと、一人の女性に憎しみに満ちたひどい嫌がらせをして、彼女にソーシャルメディアを辞めさせるのは違うこと」と怒りをにじませた。
ケリーが受けた仕打ちを悲しむファンたちは「#FanArtforRose(ローズのためのファンアート)」というハッシュタグを作り、各々が描いたローズの絵をSNSに次々と投稿して、応援の気持ちを表明している。(編集部・市川遥)