ディズニー/ピクサーのジョン・ラセターが年内で退社 後任は?
ディズニー/ピクサーのアニメーション部門を率いたジョン・ラセターが、2018年末をもって退社することが明らかになった。Hollywood Reporter などが、米ウォルト・ディズニーの決定として報じた。
ディズニーはまだ後任を発表していないが、Los Angeles Times では、スタジオに近い人物からの情報として、まだ決定事項ではないが『アナと雪の女王』で共同監督を務めたジェニファー・リーと、『モンスターズ・インク』『インサイド・ヘッド』などを手掛けたピート・ドクターが、それぞれディズニーとピクサーを率いていく予定であると報じている。
ラセターはピクサー創設者の一人として知られ、世界初の長編フルCGアニメーション映画『トイ・ストーリー』シリーズや『カーズ』などを監督。また、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオおよびピクサー・アニメーション・スタジオのチーフクリエイティブオフィサーとして、『アナと雪の女王』など大ヒット作の製作総指揮を務めたが、昨年11月にセクハラ問題が発覚し、半年間休職していた。
この問題は Hollywood Reporter が報じたもので、ピクサー元従業員などの証言として、ラセターが社員に対して「体をつかんだり、キスしてきたり、身体的な特徴についてコメントしてくること」で有名だったと報道。そのほかにも過度なスキンシップがあったという証言がいくつも得られたとしていた。
最終的に退社が決まったラセターだが、年末まではコンサルティング業務を担当するとのこと。決定にあたって各メディア向けに発表した声明で、「この6か月は、私の人生やキャリア、優先するべきものについて、考える時間をくれました」というラセターは、ディズニーへの感謝と共に、「年末をもって、新たな創造的な課題への挑戦を始めるべきだと決断しました」とコメントしている。(編集部・入倉功一)