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88歳のクリストファー・プラマー、最新作の共演者がエネルギッシュな姿勢を称賛

左から、ピーター・フォンダ、ルイス・マクドゥーガル、ヴェラ・ファーミガ、シャナ・フェステ監督
左から、ピーター・フォンダ、ルイス・マクドゥーガル、ヴェラ・ファーミガ、シャナ・フェステ監督

 名優クリストファー・プラマー出演の新作『バウンダリーズ(原題)/ Boundaries』について、共演のヴェラ・ファーミガルイス・マクドゥーガルピーター・フォンダ、そしてシャナ・フェステ監督が、6月12日(現地時間)、ニューヨークのAOL開催イベントで語った。

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 本作は、シングルマザーのローラ(ヴェラ)と学校で問題を起こした高校生の息子ヘンリー(ルイス)、そして老人ホームを追い出された、疎遠だったローラの父親ジャック(クリストファー)によるポートランドからロサンゼルス までのロードトリップを描いた作品。ジャックの友人役にクリストファー・ロイドやピーター・フォンダが名を連ねている。映画『エンドレス・ラブ~17歳の止められない純愛』のフェステ監督がメガホンを取った。

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 名優たちの共演だけでなく、12種類もの動物が登場する今作。動物の保護活動者でもあるフェステ監督は、「確かに撮影はクレイジーだったけれど、わたしはこうして犬を抱えて(写真参照)しゃべっていると落ち着くの。動物たちは俳優たちを落ち着かせる存在でもあったわ」と語る。だが、主演のヴェラは動物アレルギーだったそうで、「撮影開始から最初の1、2週間はベナドリル(風邪やアレルギーの薬)を飲んでいたわ。けれど、それ以降は大丈夫だったの。このロレッタ(監督が抱いている犬)はディーヴァ(主役級の女優)で、即興もうまかったわよ」と振り返った。

 息子役のルイスは、ヘンリーというキャラクターについて、「彼はどこか特別で、ある意味、みんなとは異なった人間だ。問題を抱える学校では、居場所がないと思っている。でも、観客の誰もが共感を持てる要素があると思うんだ。ヘンリーには、父親的な存在が居なかったけれど、祖父のジャックとの関係の中で、不在だった父親と接するような機会が与えられ、一方祖父にはヘンリーとの関係の中で、(疎遠だったローラとの関係を取り戻す)親になる機会を与えられることになるんだ」と説明した。本作は、この家族3代の関わりが最大の魅力といえるだろう。

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 現在、88歳のクリストファーとの共演について、友人を演じたピーターは「彼は真の俳優だよ。(現在78歳の)僕があと10年後に彼と同じことができていたら、本当に素晴らしいと思うんだ。僕自身も働き続けることは好きだからね」と尊敬のメッセージを送る。今作の後にも、映画『ザ・ラスト・フル・メジャー(原題)/ The Last Full Measure』で共演したそうで、今後も、現場で会っていければと意気込みを語った。また、娘を演じたヴェラも、とてもエネルギッシュで、決してセリフを間違えることがないクリストファーの姿に、製作過程を楽しんでいる感じが伝わると称えた。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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