西島秀俊＆佐々木蔵之介で実写化『空母いぶき』写真初公開！
「沈黙の艦隊」「ジパング」などで知られる漫画家・かわぐちかいじの同名人気コミックを、主演の西島秀俊と共演の佐々木蔵之介で実写映画化する『空母いぶき』（2019年全国公開）より、劇中写真が初公開された。
架空の航空機搭載型護衛艦「いぶき」と乗組員を中心に、国籍不明の軍事勢力から襲撃を受けた非常事態下の日本で、それぞれのやり方で平和を守ろうとする人々の熱い闘いを描いた『空母いぶき』。西島はいぶきの艦長・秋津竜太、佐々木は副長の新波歳也を演じており、CICと呼ばれるいぶきの戦闘指揮所での二人の写真が、劇中カットとして今回初めて公開された。CIC内は、タッチパネル式の大型ディスプレイが鎮座し、取り囲むようにして海上レーダーを映すモニターがずらりと並んでいる。
秋津は、航空自衛隊の出身ながら能力を買われていぶきの初代艦長に抜擢された経歴の持ち主で、新波は生え抜きの海上自衛隊所属だが秋津に艦長の座を譲っているという状況。二人は防衛大学校時代の同期でもあり、平和のためには武力の行使も辞さないというスタンスの秋津と、あくまで防衛に徹することを信念とする新波という違いもある。切迫した空気の中でギリギリの攻防を繰り広げる男たちの骨太な人間ドラマを紡ぐのは、『ホワイトアウト』『沈まぬ太陽』などの若松節朗監督。
西島は「常人にははかり知れない部分を持った人物」と秋津を分析しており、「誰にも見えていない未来を予測して、その瞬間ごとに次の行動を決めていくという役は、演じていて思った以上に自由で楽しくて」と手応えを感じている様子。佐々木は、何よりも「命」を念頭に置いて新波を演じているという。（編集部・小松芙未）
以下、撮影現場での西島と佐々木のインタビューコメント全文
【秋津竜太役・西島秀俊】
「秋津は常人にははかり知れない部分を持った人物なので、一つのことが起きたときの周りとのリアクションの違いというものが、かなり大きく出ていると思います。ただ、誰にも見えていない未来を予測して、その瞬間ごとに次の行動を決めていくという役は、演じていて思った以上に自由で楽しくて。そんな秋津に対して、新波を演じる蔵之介さんが人間の気持ちの根っこにあるものを一手に引き受けてくださっているからこそ、僕も安心して羽ばたくことができる。そんな二人の人間ドラマを通して、あらためて戦争のない未来を考えるきっかけになるような作品になったら素晴らしいと思います」
【新波歳也役・佐々木蔵之介】
「何よりも【命】というものを念頭に置いて演じています。人命救助を第一に考えれば、今の秋津と新波にとって艦長と副長という立場の違いはあまり問題ではないと思うんです。防大でお互いに切磋琢磨しながら高め合った過去があってこそ現在の二人がいるわけですし、命を助けたいという思いは同じであるはずなので。西島君は常に先を見ていて物事に動じないところが秋津らしいと思いますね。秋津はあまり言葉を発しない分、新波とともにその目を見ながらいろいろ想像する楽しみがある。各人の言動に思いを馳せながら、観終わって映画館の外に出たとき、平和であることの意味を感じてもらえたらいいなと思っています」