『人狼 JIN-ROH』韓国実写版の予告編が公開
押井守原作・脚本のアニメ『人狼 JIN-ROH』(1999)を、韓国で実写化した『人狼(原題の日本語訳)』の予告編が、同作を配給するワーナー・ブラザースコリアのYouTubeチャンネルで公開された。
実写版の舞台となるのは、2029年の韓国。南北の政府が統一を宣言した世界で、反政府テロ団体を制圧するために設立された組織・特機隊と国家情報機関公安部の戦いや、ウルフと呼ばれた人間兵器“人狼”の活躍を描く。
予告編では、アニメと同様に、無機質なマスクとよろいのような装甲服を身に着けた特機隊が、激しい銃撃戦を展開。アニメ版を思い出す情緒あふれるカットと共に、スピーディーな格闘シーンも収められており、重厚なドラマと、迫力のアクションが融合した一本いなっていることを期待させる。
監督は、『悪魔を見た』(2010)、『箪笥』(2003)、『反則王』(2000)など、ホラーからコメディーまで幅広い話題作を手掛け、アーノルド・シュワルツェネッガー主演の『ラストスタンド』(2013)でハリウッド進出も果たしたキム・ジウン。カン・ドンウォン、ハン・ヒョジュ、チョン・ウソンほか、韓国を代表する個性派俳優陣が名を連ねる。
沖浦啓之監督によるアニメ版は、第2次世界大戦後、ドイツに占領された架空の日本が舞台だったが、設定の変更によって、実写版はどんな作品へと生まれ変わったのか。韓国国内では7月25日の公開を予定。日本公開にも期待したい。(編集部・入倉功一)