山寺宏一、21年目にして初めてピカチュウからほめられる!
声優の山寺宏一が14日、TOHOシネマズ日比谷で行われた『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』の公開記念舞台あいさつに出席し、21年目にして初めてピカチュウからほめられたことを明かした。この日は川栄李奈、濱田岳、大倉孝二、野沢雅子、中川翔子、松本梨香という声優陣と、矢嶋哲生監督も登壇した。
風の街フウラシティにたどり着いたサトシとピカチュウの姿を描く本作は、劇場版ポケモンシリーズ第21弾。サトシ役の松本は満席の会場を見渡すと「ハラハラドキドキワクワクしながら今日を迎えたんですが、これだけたくさんの皆さんが観に来てくださって、暑い夏をポケモンと一緒に過ごしてくださっている」と喜び、サトシの声で「ポケモン!」と叫ぶと、客席は「ゲットだぜ!」の大合唱。会場からは「似てる!」というちゃちゃも飛び出したが、松本は「『似てる』じゃないよ。本物ですから。20年やって去年、子供たちが『うまい』と言ってくれるようになったので、『似てる』じゃなくて『うまい』と言ってください」とお願いし、会場を笑いに包んだ。
さらに21年連続でゲスト声優を務める山寺は「毎回違う役なので、新作に挑むつもりでドキドキなんですよ。でも今回初めて終わった後にピカチュウから『市長(オリバー市長役)が良かったよ』的なことを言ってもらえたんですよ。ね、ピカチュウ、ほめてくれたよね!」と確認すると、ピカチュウは「ピカピーカ!」と反応。「オリバー市長のどの辺が良かったの?」との問いかけには、「ピカ、ピカピカ! ピーカピカチュウ!」と返答するピカチュウ。その言葉を理解した様子の山寺は「ああ、そこら辺かやっぱり!」とうれしそうな表情を見せるも、松本からは「違うよ、お世辞だよ」とツッコまれていた。
川栄は今回ポケモン映画に参加して、「小さい頃はポケモン映画に勇気をもらっていたのに、大人になってからは観てこなかった。今まで何で観てこなかったんだろうと思いましたね」と大人も楽しめるクオリティーだとコメント。同じくポケモン世代だという濱田も「子どもの頃に憧れていた世界にちょっとでも関わることができて感動しましたね。声を録っている時にピカチュウの声が聞こえてきて。ピカチュウがしゃべっていると思ったら心がザワザワしてしまい、セリフをかむという……。うれしかったですね」とそれぞれに感激した様子だった。(取材・文:壬生智裕)
『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』は公開中