『BLEACH』『未来のミライ』ほか注目作7選!
今週公開の映画
人気コミックの初実写化作品や細田守監督の3年ぶり最新作、名作音楽ドキュメンタリーの続編など、注目作が控えている今週末。さまざまなジャンルからピックアップした、おすすめ映画7作品を紹介する。(編集部・大内啓輔)
圧巻のアクション!『BLEACH』7月20日公開
世界中に愛読者を持つ久保帯人の人気コミック「BLEACH」。その初となる実写映画化では、原作の「死神代行篇」が中心となる。霊感が強い高校生・黒崎一護が突然現れた死神・朽木ルキアから力を与えられ、人の魂を食う虚(ホロウ)という悪霊たちと戦う姿が活写されていく。原作へのリスペクトを保ちながら、CGと実写を融合したアクション大作に仕上がっている。家族や仲間のためにホロウ退治に身を投じる主人公の黒崎を福士蒼汰、死神を自称する少女ルキアを杉咲花が演じるほか、吉沢亮、真野恵里菜、小柳友、田辺誠一、早乙女太一、MIYAVI、長澤まさみ、江口洋介ら豪華な出演者が顔を揃えた。監督を務めるのは、『図書館戦争』シリーズで福士とタッグを組んだ佐藤信介。
音楽に酔いしれる!『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』7月20日公開
ヴィム・ヴェンダース監督が手掛けた『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』(1999)から18年、その続編にあたるドキュメンタリー映画。キューバの老ミュージシャンたちを集めたバンド「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」のメンバーたちの過去や現在と共に、ステージ活動の終わりを決断した彼らが敢行したワールドツアーの模様が映し出される。キューバ音楽の「ソン」への関心を高めてくれる説明や、ボーカルのイブライム・フェレール、ギタリストのコンパイ・セグンドなど、すでに亡くなっているメンバーたちの最後のステージなど貴重な映像も収められている。
家族の姿に感動!『未来のミライ』7月20日公開
これまでも『おおかみこどもの雨と雪』などでさまざまな家族のカタチを描いてきた細田守監督の最新作。『バケモノの子』以来、3年ぶりの新作は、小さな妹への両親の愛情に戸惑う甘えん坊・くんちゃんと、ある日出会った未来からやってきた妹との不思議な体験をつづる。監督自身の体験も反映されているという家族の姿にはリアリティーがあり、子どもの持つ生き生きとした存在感がアニメーションで力強く表現されている。4歳の男の子・くんちゃんに上白石萌歌、未来から来た妹に黒木華、その父親に星野源が声を吹き込んだ。
絶叫ホラー体験!『ゴースト・ストーリーズ 英国幽霊奇談』7月21日公開
人気テレビドラマ「SHERLOCK(シャーロック)」シリーズなどのマーティン・フリーマンが出演するイギリス発の心霊検証ホラー映画。2010年に発表され、イギリスでロングラン上演を果たした同名舞台劇を映画化したもので、「幽霊はいない!」と断言するオカルト否定派の心理学者グッドマン教授(アンディ・ナイマン)が、3件の超常現象の検証に挑む。初老の夜間警備員、家族関係に問題を抱える青年、皮肉屋な地方の名士という3人の男性を調査対象に、教授はトリックを暴くための旅に出るが、想像を絶する恐怖体験が彼を待ち受けていた。
童心に返れる!『悲しみに、こんにちは』7月21日公開
スペインのカタルーニャ地方を舞台に、両親を亡くして叔父夫婦に引き取られた少女の繊細な心の動きを描くヒューマンドラマ。大都会バルセロナから移り住むことになった思春期前の少女が、新しい家族と過ごすひと夏の様子を描き出す。自身の経験を基にメガホンを取ったカルラ・シモンの長編デビュー作となる本作は、本国スペインのゴヤ賞で8部門にノミネートされ、そのうち3部門で受賞を果たした。
特撮好きに!『炎神戦隊ゴーオンジャー 10 YEARS GRANDPRIX』7月21日公開
特撮ドラマ「炎神戦隊ゴーオンジャー」のメインキャストが再集結し、悪の組織ガイアークとの激闘を制してから10年後のヒューマンワールドが舞台となる物語。平安が訪れたヒューマンワールドが舞台となる。戦隊活動を禁止された平和な社会で、ゴーオンジャーたちは悪のテロリストとして世間から恐れられ、彼らに危機が訪れるという怒涛の展開が繰り広げられる。オリジナルキャストが再集結し、戦士役として古原靖久、片岡信和、逢沢りな、碓井将大、海老澤健次、徳山秀典、杉本有美が出演する。
アートな衝撃作!『スティルライフオブメモリーズ』7月21日公開
安藤政信が『ストロベリーショートケイクス』(2006)の矢崎仁司監督と再タッグを組み、フランスの写真家アンリ・マッケローニをモデルにした主人公にふんする衝撃作。四方田犬彦のエッセイを基にした物語は、写真美術館の女性キュレーター(永夏子)が、東京で行われた写真展で新進気鋭の若手写真家・春馬の写真に魅せられ、彼に撮影を依頼するところから始まる。撮影を通じて惹かれ合う2人と、春馬の妊娠中の恋人(松田リマ)の三角関係が繰り広げられ、衝撃的な結末へと向かっていく。