「ハミルトン」クリエイターが映画監督デビュー!
トニー賞11部門受賞の大ヒットミュージカル「ハミルトン」のクリエイターで主演も務めたリン=マヌエル・ミランダが、映画監督デビューを果たすことが明らかになった。イマジン・エンターテインメントが発表した。
リンが手掛けるのは、「レント」のクリエイターとして知られるジョナサン・ラーソンの自伝的なミュージカル「チック・チック・ブーン!」の映画化作品。舞台は1990年。ブロードウェイ進出を夢見てウェイターのバイトで生計を立てる作曲家ジョナサンが30歳を目前に、恋人や転職して成功したルームメイトからのプレッシャーを受け、自分の夢は追うに値するのかと焦りを感じる姿をロックとバラードで描き出した作品だ。日本版の公演も行われている。
映画版の脚本はミュージカル「ディア・エヴァン・ハンセン」の劇作家スティーヴン・レヴェンソンが執筆し、ロン・ハワード監督らのイマジン・エンターテインメントが製作する。リンは「舞台で2014年にジョン(ジョナサン)を演じたことは、とても名誉に思っている僕の業績の一つです。そして今回、ラーソンの家族とこの素晴らしいクリエイティブチームと共に、僕が心から愛する作品の映画化で監督デビューを果たせることになりました。こんなにうれしいことはありません」とコメントを発表している。
ブロードウェイでの大活躍は言うまでもなく、『モアナと伝説の海』の楽曲を手掛けて『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』にも1曲提供、ディズニー実写版『リトル・マーメイド/人魚姫』の作曲家に決まっているほか、『メリー・ポピンズ・リターンズ(原題)』には俳優として出演するなどハリウッドからも熱視線を注がれているリン。彼が「ハミルトン」の前に作ったミュージカル「イン・ザ・ハイツ」の映画化も進められており、こちらにはプロデューサーとして参加している。(編集部・市川遥)