三吉彩花、矢口史靖監督初のミュージカル映画で主演
『ウォーターボーイズ』『ハッピーフライト』などのヒット映画を生んだ矢口史靖監督が、最新作『ダンスウィズミー』(2019年公開)でミュージカルに初挑戦することが25日、わかった。22歳のモデル、女優の三吉彩花が約500人のオーディションを勝ち抜いて主役を射止め、全てのミュージカルシーンにおいて歌とダンスを吹き替えなしで演じる。
矢口監督が自ら脚本も手掛け、ある日催眠術にかけられ、音楽が流れると歌い踊ってしまう体になってしまったヒロインの受難を描く本作。これまでミュージカルに抵抗があったという矢口監督が着手することになったきっかけは、昨年大ヒットを記録した『ラ・ラ・ランド』を観て触発されたこと。矢口監督は「誰もが共通して思っている『なぜ急に歌う!? 踊る!?』という疑問に答える映画を作りたかった」と意図を説明。苦手な人にこそ観てもらいたい、と強調する。
妻夫木聡、上野樹里、綾瀬はるからに続いてオーディションで矢口作品の主役を射止めた三吉は、2011年にサントリーの清涼飲料水のCMキャラクター、7代目「なっちゃん」に抜擢。昨年「Seventeen」誌を卒業し、現在は「25ans」などのモデルのほかテレビドラマや映画で活躍。女優としては2012年公開の映画『グッモーエビアン!』で麻生久美子演じるシングルマザーの娘役として注目を浴びた。
出演が決まった時には「オーディションで出し切った自分の力に自信が無かったので、私を選んでいただいたと聞いてすごく不思議な気持ちでした」という三吉。現在クランクインに向けて鋭意、歌とダンスのレッスンに取り組んでいる。「静香の性格や仕草がどこか自分自身に似ているところもあり、物語にどんどん引き込まれました。今はこの作品に向けて毎日沢山の準備をしています」
なお矢口監督は、三吉の起用について以下のように述べている。「歌ってよし、踊ってよし、演技もできる。そして主人公のキャラクターにピタリとはまる女優。そんな人を探して果てしないオーディションを繰り返しました。『もしかしたら日本にはいないんじゃないか』と諦めかけた時、三吉さんに会えた。宝物を発見したような感覚でした」(編集部・石井百合子)
7月下旬にクランクイン、9月クランクアップ予定。
映画『ダンスウィズミー』は2019年全国公開