『銀魂2』小栗旬、菅田将暉らがキャバ嬢に変身!<キャバクラシーン撮影現場レポート>
空知英秋のヒット漫画を基にした映画『銀魂2 掟は破るためにこそある』(8月17日公開)で描かれる将軍接待篇の撮影現場が3月、報道陣に向けて公開された。原作の人気パートを実写化する同シーンでは、キャバクラを舞台に小栗旬演じる主人公・坂田銀時ら男子キャラたちが、まさかの“キャバ嬢”にふんした衝撃的な姿を披露する。
過去と近未来が融合したようなパラレルワールドの江戸で、万事屋を営む銀時と、そこで働く志村新八(菅田将暉)、神楽(橋本環奈)を中心に、物語が繰り広げられる本作。大阪で行われたキャバクラシーンの撮影の舞台は、新八の姉・妙(長澤まさみ)が働く「きゃばくら・すまいる」のセット。家賃も払えず金欠気味の万事屋トリオが、人手不足で困っているという「すまいる」を訪れキャバ嬢のバイトをするという場面だ。
福田雄一監督を中心に、活気があふれる撮影現場。この日、参加していたのは、小栗、菅田、橋本、長澤に加え、岡田将生、夏菜、佐藤二朗。ただでさえギャグが満載のセリフに加え、佐藤(役柄未発表)がアドリブを飛ばすたびに、リハーサルの場は大爆笑。本番ではもちろん笑えないため、小栗からは「“罠”しかない」というつぶやきがこぼれたほどだ。
撮影の合間には男性キャスト陣がムダ毛ケアの話をしていたが、このシーンでは女性キャラだけでなく男性キャラまでもがひょんなことからキャバ嬢にふんすることになる。万事屋トリオと、攘夷志士・桂小太郎(岡田)&相棒のエリザベス、そしてくノ一の“さっちゃん”こと猿飛あやめ(夏菜)が即席でキャバ嬢になりきったところに、お忍びで訪れる将軍と、警護の真選組の面々……人気キャラたちが勢ぞろいする原作でも人気のエピソードだ。
小栗は、この女装シーンのために、30キロのダンベルでたくましい肉体にさらに磨きをかけ、筋肉をモリモリにしたという。小栗は「なんで銀ちゃんこんなムキムキしてるんだろう!?」と女装と肉体のギャップを楽しんでもらえればと語っていた。橋本によれば、そんな小栗の努力を知った菅田は「小栗さんが鍛えているのに、自分が何もしないわけにはいかない」とダイエットに励み、ガリガリになったそう。「本当にこの二人が並ぶととても面白いです」とも語っており、二人の対比も話題になりそうだ。
一方、岡田ふんする桂の女装姿は、その美貌でキャスト・スタッフから注目の的に。胸元がざっくり開いたドレスから、お腹や美脚もチラリとのぞかせた桂が現れた際には、一同が思わず拍手! しかし、181センチという高身長の岡田がさらにヒールをはいているとあって迫力も満点。「デカい」「二階建てなのか?」というささやきも聞こえた。ちなみに、キャバ嬢にふんした彼らは真選組ら思わぬ知人の登場に、アゴをしゃくらせて“他人のふり”をして見せるのだが、岡田はそれに大苦戦したそう。周囲にとっては、かえってそれが面白かったのだが、橋本によると本人は“監督が求めているものが出来なかった”と落ち込んでしまったとのこと。
それぞれが個性的な出で立ちで登場するこのシーン。『銀魂2』から新たに参加したさっちゃん役の夏菜は、真っ赤なボンデージで鞭を携えていた。ストーカーまがいの行為におよんでしまうほど銀時を愛するさっちゃんは、前作には登場しなかったため、今作では銀時とさっちゃんの絡みを期待するファンも多いはず。夏菜が大胆に演じた強烈なドMキャラのさっちゃんと、求愛にもいたってクールな銀時のやり取りは、原作のイメージ通りの“温度差”を見せていた。(編集部・小山美咲)
以下、小栗、菅田、橋本のコメント
坂田銀時役:小栗旬
Q:キャバクラのシーンを撮影した感想を教えてください。
撮影に入る前に、福田さんから撮影に向けて体を鍛えて欲しいと言われていました。
実は、この撮影の後にも別作品で体を鍛える必要があったので、最終目標をそこにしていたのですが、鍛えているうちにこのシーンがゴールみたいになってきて、自分の中でよくわからないことになっていました(笑)。
出る部分が肩だけだったので、まずは上を鍛えておこうと思って一生懸命肩を鍛えました(笑)。
鍛えたらいびつなギャップが生まれたので、観客の皆さんに、“なんで銀ちゃんこんなムキムキしてるんだろう!?”って思ってもらえたら良いなと思います。
Q:続編に対するプレッシャーはありますか?
あまりありません。内容が本当に面白い内容なのでそれをちゃんと僕たちが演じていれば、確実に前回よりも面白いものが出来上がると思っています。
ファンの皆さんの好きなエピソードはそれぞれ違うとは思いますが、人気が高いエピソードが描かれた作品ですし、その人気がある部分が良いバランスで各キャストにふられているので、
本当に今回の『銀魂2』はこの調子でいくとすごく良いものになる気がしています。今撮影をしている最中でも、極上のエンターテインメントになりそうだな、という実感があります。
Q:銀魂を待ってるファンの皆様に一言。
前作の実写『銀魂』を楽しんで頂いたファンの皆様には、絶対に損をさせない作品になっていると思います。
もちろん、観ていない方々も楽しめる、みんながめちゃくちゃ幸せな気持ちになる映画になると思いますので、楽しみにしていて下さい。
志村新八役:菅田将暉
Q:今回コメディーパートがすごく多かったですが、撮影を振り返ってみていかがですか?
いや、本当に撮影現場が驚くほど面白かったです。原作通りの良い所はしっかり残しつつ、実写ならではのプラスされているところが沢山ありました。また、今回新しく登場した人たちもピッタリで、キャスティングがこんなにもハマるのか、と最初からとてもワクワクしました。うわ、さっちゃんだ! うわ、将軍だ! うわ、片栗虎や! と、実際現場でご一緒すると興奮しました。まさに、お祭りでしたね。
Q:カットがかかってからも、監督の周りで皆さん笑ってお話しされていて、前作から変わらず本当に笑いが絶えない現場でしたね。
そうですね。あの雑談でまた笑いすぎて疲れちゃうんですよね(笑)。そんな現場なかなかないですよ。“これが、福田組だな”と感じる瞬間です。
Q:小栗さんもとても楽しそうにされていましたが、菅田さんから見た小栗さんの今作での印象はいかがですか?
本当にそうですね。小栗さん、とても楽しそうです! 僕も楽しいですが、1とは比べ物にならないくらい小栗さんが自由です(笑)。座長が自由で楽しくいてくれると、僕らも楽しいのでとても良いなと思います。
毎日座長と監督が、“これ極上のエンターテインメントだよね”ってゲラゲラ笑いあっていて、そんな撮影現場は初めてです。是非、期待して頂きたいです。
神楽役:橋本環奈
<キャバクラの撮影シーンについて>
小栗さんは、キャバクラのシーンでドレスなのに筋肉が盛りっとしている方が面白いって言って役づくりに励まれ、あくまで皆、ただ面白いっていうのが基準なんですよ。なので面白くするために鍛えていて、そうしたら隣にいた菅田さんが、小栗さんが鍛えているのに、自分が何もしないわけにはいかない、痩せるしかないとなり、その時からダイエットし始めてガリッガリになって(笑)。本当にこの二人が並ぶととても面白いです。
ドレスを着て髪も女性の髪形にしているんですが、明らかにおかしいんですよ体が(笑)。画だけで笑えるっていうのがすごいですよね。しかも出落ちじゃなく、ずっと面白い。それがすごいなっていうのがありましたし、もちろん私も色んなお化粧していますけどキャバクラのシーンはキャスト自体が、撮影が終わったのに早く観たいって言って、やっぱりキャスト自身が楽しんでいるっていうのと、楽しみにしているっていうのが何よりも良くなっている証拠なんじゃないかなと思いました。
<岡田さんのキャバクラシーン撮影について>
岡田さんは面白過ぎと、皆で言っていました。撮影中にシャクレが出来ないって本当に落ち込んでいたんですよ。でも出来ないのに、出来ないその姿が本当に面白いんですよ。私や小栗さん、菅田さんや監督など皆は面白いよって言うんですけど、監督が求めているものが出来なかったと、すごくまじめに向き合って、演じられる方というのもあるんですけど、岡田さんは本当に面白かったです。