サザン新曲、黒木華×野村周平『ビブリア古書堂』の主題歌に!ボーカルは原由子
黒木華と野村周平がダブル主演を務める映画『ビブリア古書堂の事件手帖』(11月1日公開)の主題歌が、サザンオールスターズの新曲「北鎌倉の思い出」に決定した。同曲ではボーカルを原由子が担当している。
本作は、鎌倉にある古書店「ビブリア古書堂」の店主・篠川栞子(黒木)と、過去の出来事から本が読めなくなった青年・五浦大輔(野村)が、古書にまつわる謎を解き明かしていく物語。その主題歌に選ばれたのは、今年でデビュー40周年を迎えたサザンオールスターズの「北鎌倉の思い出」。サザン名義の曲として原がボーカルを取った楽曲が映画主題歌に用いられるのは、今回が初めてとなる。作詞作曲は桑田佳祐が手掛けた。
楽曲について黒木は、桑田と原が作品を観てから制作に入ったことを知って感動したことを明かし、「栞子さんと大輔の姿や、純文学の薫りのする歌詞を、原由子さんの鎌倉に吹いてくる風のような声で聞けて、本当に素敵です」と絶賛。野村は「聞いているだけで心が休まる、そんな曲はなかなかないと思いますので、映画を観ていただき、最後にこの曲を聞いてまたビブリアのことを思い出してほしいです」とコメントを寄せた。
本作でメガホンを取った、『幼な子われらに生まれ』(2017)などの三島有紀子監督は、楽曲制作前の桑田と原に宛てて、本編映像と共に自身の思いを記した手紙を渡したそうで、「その返事としていただいた楽曲には『100年経った今も君を守ってくれる姿なき人の思いよ』という詩が刻まれていました。人の“思い”というものは、その人が死んで消えた後にも、長い時を経て誰かに届き、人生に影響を与えていくものだろうと思うのです。映画の最後に流れるこの歌は、人間の記憶の中の深い“思い”を、微細にそして力強く引っ張り出してくれます」と映画の世界観とマッチした楽曲の仕上がりを喜んだ。
シリーズ累計発行部数が640万部を突破している三上延の人気小説シリーズを原作とする本作。黒木と野村のほか、大輔の若き日の祖母を夏帆、彼女に思いを寄せる小説家志望の青年を東出昌大が演じている。(編集部・大内啓輔)