山田孝之プロデュース作『デイアンドナイト』に安藤政信、清原果耶ら出演!特報映像も
俳優の山田孝之がプロデューサーを務めている映画『デイアンドナイト』に安藤政信、清原果耶、田中哲司が出演することが決定した。あわせて特報映像が公開され、公開日が2019年1月26日であることも発表された。
本作は、父を亡くした男・明石幸次が復讐心に駆られて善悪の境を見失っていくさまを描く。主人公の明石を演じるのは、山田と旧知の仲である俳優の阿部進之介。明石に手を差し伸べる児童養護施設のオーナー・北村健一役を安藤、北村の児童養護施設で生活する少女・大野奈々役を清原、明石の父を死に追い込むきっかけとなる大手企業の社員・三宅良平役を田中が担当している。メガホンを取ったのは、『オー!ファーザー』『光と血』などで知られる若手監督の藤井道人。
安藤は、今作の出演について、「孝之が初めて挑戦する作品に俺を誘ってくれたこと藤井さんの若く、才能あふれてる監督に会えたこと幸せです」と喜んでいる。清原は、本作の撮影を振り返り、「オーディション当時、初めはなかなか掴めなかった彼女のゆらめきがわたし自身と重なる部分があり、彼女の理解者でありたいという想いがどんどん膨らんでいったのを覚えています」とコメント。また、田中は、「藤井監督、阿部くん、孝之くんたちが温めてきた作品に、この三宅という役で声かけてもらって、本当に嬉しかったし、頑張らねばと思いました」と意気込みを語っている。
阿部が絶叫する場面から始まる特報映像では、清原が切ない表情で叫ぶ姿や、安藤が涙するシーンを見ることができる。また、昨年の11月に秋田県で撮影されたという同作は、寒そうな雪景色や、風力発電機が並ぶ海辺のどこかものさみしい様子が映し出されている。
プロデューサーの山田は、ロケ地の交渉、オーディション審査、スポンサーとの交渉などを自ら実施しているという。今回は安藤らのほか、共演者として小西真奈美、佐津川愛美、渡辺裕之、室井滋、深水元基、藤本涼、笠松将、池端レイナ、山中崇、淵上泰史の出演が発表されている。(編集部・梅山富美子)
■プロデューサー:山田孝之コメント
俳優として生きていて自信を失ってしまったとき、不安から救い出してくれるのは自分の芝居ではなく、それに対する評価でもなく、仲間たちの芝居だった。この世に実在しない状況や感情を、自分の記憶を捻じ曲げ、ありもしなかった気持ちを爆発させ、実在するかのように生きる。
その姿は実に美しく、実に哀れだ。阿部進之介、安藤政信、田中哲司、皆さんの芝居を一番近くで客観的に見ていて、何度も涙を堪えた。でもそれは悲しいからではなく、役と真っ直ぐ向き合い、本当にその瞬間を生きている姿を見た感動からだ。
そして今回初めてお会いした清原果耶という役者。オーデションで会ったその日から、僕はほとんど彼女の素顔を見ていない。彼女はずっと「奈々」だった。
僕が生み出したとても複雑な役にも関わらず、清原果耶は「奈々」と一つになり、全てを翻弄させた。デイアンドナイトで皆さんの芝居を見て、役者とは誇れる仕事だと再確認することができた。
役者として、役者を守る者として、これからも強く生きようと思う。