ロバート・レッドフォードが俳優業からの引退を表明
『明日に向って撃て!』(1969)、『大統領の陰謀』(1976)など数々の名作に出演した ロバート・レッドフォード(81)が、俳優業から引退する意向を、Entertainment Weekly に明かした。
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同サイトに対してレッドフォードは、最新作となる『ジ・オールド・マン&ザ・ガン(原題) / The Old Man & The Gun』が、最後の出演作になると発言。「絶対なんてことはないが」と前置きしながらも、「この作品で、演技の仕事に決着を付けることにするよ。その後は、21歳からしているこの仕事をリタイアする。まぁ十分にやったし、これからは前向きに、ポジティブな別のことに取り組んでもいいはずだ」と語ったという。
レッドフォードは、ポール・ニューマンと共演した『明日に向って撃て!』でブレイク。詐欺師たちの痛快な大バクチを描く『スティング』(1973)や、『追憶』(1973)、『華麗なるギャツビー』(1974)、『華麗なるヒコーキ野郎』(1975)、『遠すぎた橋』(1977)など数々の名作に出演。近年も、その年の賞レースを騒がせた『オール・イズ・ロスト ~最後の手紙~』(2014)のほか、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)、『ニュースの真相』(2016)などに出演している。
最後の出演作となる予定の『ジ・オールド・マン&ザ・ガン(原題)』は、実在した強盗犯フォレスト・タッカー(ロバート・レッドフォード)と彼を追った警官ジョン・ハント(ケイシー・アフレック)を描いた物語。レッドフォードも出演した『ピートと秘密の友達』(2016)のデヴィッド・ロウリー監督がメガホンを取り、全米公開は9月28日を予定している。2016年の時点でレッドフォードは、ウォーカー・アート・センターのインタビューで、同作の終了をもって「監督業に専念するだろうね」と俳優業から退くことを示唆していた。
ハリウッドでは、クリント・イーストウッドやジャック・ニコルソンなど、俳優引退が報じられた名優が再び映画に出演する例もある。レッドフォードは映画監督として『普通の人々』(1980)でアカデミー賞作品賞や監督賞を受賞。『リバー・ランズ・スルー・イット』(1992)、『クイズ・ショウ』(1994)などを監督し、世界最大のインディペンデント映画の祭典・サンダンス映画祭も設立するなど、映画界に多大な貢献をしており、製作側の立場でも精力的に活動していくことになりそうだ。(編集部・入倉功一)