アン・ハサウェイ『オーシャンズ8』で表現した自身と真逆の女優像
犯罪プロフェッショナル集団の活躍を描く人気シリーズ最新作『オーシャンズ8』で、新生オーシャンズのターゲットとなるダフネ・クルーガーを演じたアン・ハサウェイが、自身が演じたキャラクターの特徴や魅力について語った。
本作でアンが演じたダフネは、美しいスタイルと演技力を兼ね備えたハリウッドの大女優。気が強い一面も持つ彼女は、ファッションに対する情熱と信念を曲げない姿勢をうかがわせる。彼女のキャラクターについて、アンは「ダフネには古き良き女優の雰囲気が欲しかった。彼女はおそらく現実には興味がないの。しっかり地に足が付いた女性にも、親近感ある女優にもなりたくない。ただただ豪華に見られたいの」と分析。
劇中で世界最大のファッションショー“メットガラ”のホストを務めるダフネは、華やかなドレスを着こなし、ハリウッド女優としての存在感を示している。女優であるアンが作品で“女優”役を務めることいなったが、役づくりで参考にした人物はいなかったという。「私がこんな人にはなりたくないという女優を演じてみたの。言い換えれば、たまたま女優をやっている自惚れの強い人ね」と話すアンは、女優である自分とは真逆の女優像をイメージして作品に臨んだというのだ。同時にアンは「彼女は大きな可能性を秘めているわ。これまで彼女が手にしてきたものは、彼女自身で全部手に入れてきた。実は頑張り屋さんなの」とキャラクターの魅力について明かした。
サンドラ・ブロックやケイト・ブランシェット、サラ・ポールソンらキャスト陣との共演について尋ねると、アンは「ワクワクしていたし、ハッピーな経験だった」と撮影当時を回顧。共演者の過去作を観ていたという彼女は、撮影を重ねるうちに「実際の彼女たちは映画の中よりも素敵なの」と実感したという。また、オーシャンズメンバーが勢揃いした最初の現場を見た際には「これはすごい映画になる!」と確信したことを明かし、その光景をロックコンサートや映画『アベンジャーズ』のようだと表現。シリーズを通して一流スターが共演する『オーシャンズ』の世界観に、彼女も酔いしれたようだ。
『オーシャンズ8』での挑戦をもとに、次なるステップも見据えているアンは「私と同じような機会が与えられない、もしくは与えられなかった人たちが活躍できる場を作ることに力を注ぎたいと思っているわ」と今後のキャリアについて明かした。ダフネについても「魅力を出し切れていない」と語っており、彼女と共にキャラクターがどのように成長していくのか、期待が高まる。(編集部・倉本拓弥)
映画『オーシャンズ8』は現在公開中