今夜金ロー!『となりのトトロ』都市伝説の真相
公開から30周年を迎えた宮崎駿監督の名作『となりのトトロ』が、今夜(17日)の日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」でノーカット放送される。一部では「メイは死んでいる」などの都市伝説がささやかれていた同作だが、実は2007年にスタジオジブリの公式サイトでその真相が明かされている。
森に住む不思議な生きもの・トトロと出会った姉妹(サツキとメイ)のファンタジックな冒険を描いた本作。不思議な出来事が描かれているからか、ネット上などで「メイは死んでいる」といった説がささやかれたが、スタジオジブリ公式サイトの「ジブリ日誌」では2007年5月に「トトロが死神だとか、メイちゃんは死んでるという事実や設定は、『となりのトトロ』には全くありませんよ。最近はやりの都市伝説のひとつです。誰かが、面白がって言い出したことが、あっという間にネットを通じて広がってしまったみたいなんです」と否定している。
そうしたウワサが広まったのには、映画終盤にサツキとメイの影がないシーンがあることも関係している。しかし、これも「作画上で不要と判断して略しているだけなんです。みなさん、噂を信じないで欲しいです」と公式が呼びかけていた。
都市伝説が誕生するほどの人気作となった『となりのトトロ』だが、1988年の公開当時の興行成績はイマイチ振るわず、ヒットとはいえない作品であった。しかし、作品自体は同時上映された故・高畑勲監督の『火垂るの墓』と共に高評価を受け、今では会社のマークにもトトロが使用されるなど、スタジオジブリを象徴する作品となっている。
トトロはもちろん、本作には大きな目が特徴のまっくろくろすけ、キュートなネコバスといった不思議な生きものたちが登場する。海外でもその人気は高く、ディズニー/ピクサー作品『トイ・ストーリー3』にはトトロのおもちゃが登場するなど、長きに渡って多くの人を魅了している。(編集部・吉田唯)
『となりのトトロ』は17日夜9時より日本テレビ系映画番組「金曜ロードSHOW!」で放送