山田裕貴『虹色デイズ』監督との苦いエピソードを明かす
俳優の山田裕貴と女優の恒松祐里が16日、新宿ピカデリーで行われた映画『虹色デイズ』トークイベントに飯塚健監督とともに来場。山田は、飯塚監督との苦い思い出を語った。
佐野玲於(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、中川大志、高杉真宙、横浜流星の注目の若手俳優によるカルテット主演が話題となっている本作は、ちょっとおバカでお騒がせな男子高校生4人の友情と恋を描く青春ドラマ。この日は、ヒロインの親友・筒井まり役の恒松と飯塚監督とでトークショーを行う予定だったが、急きょ、まりの兄・筒井昌臣を演じた山田の追加登壇も決定。会場には大勢の観客が来場した。
山田は、飯塚監督について、「4年前のクリスマスイブに、あるドラマのオーディションで監督に出会ったんですが、サプライズで審査員席に(主演の)山田孝之さんがいて。ド緊張して、覚えたセリフが全部飛んでしまって。この監督には二度と呼んでもらえないなと、イブに泣きながら自転車で帰った記憶があります。だから今回、『山田くんで』と言ってもらえてうれしかったです」というエピソードを明かし、感慨深い様子だった。
また、山田と恒松は同作の撮影について振り返った。ふざけていた男子とぶつかって意識を失ったまり(恒松)が保健室に運ばれ、学校に昌臣(山田)が駆けつけるシーンについて、飯塚監督によると、このくだりは前もって台本にセリフなどを細かく書かずに、撮影直前に決めることが多かったという。昌臣がまりのお尻をたたく場面もその場で監督が書き下ろしたというが、山田は「お尻をたたいてと言われても、そこは女優さんですし、やはり気にするじゃないですか。それでも思いっきりたたいたら痛そうにしていて。申し訳ないなと思いました」と述懐した。
すかさず、「でも(痛いのは)音だけでしたよ」と山田を気遣ってみせた恒松だったが、「そこは痛いと言っておけばいいんじゃないの?」とちゃちゃを入れた飯塚監督。すると恒松が「だって(山田は)ずっと引きずりそうなタイプだし」と分析すると、会場は笑いに包まれた。「俺ってそんなネチネチしているタイプに見えるのかな」と首をひねる山田に、恒松も笑いながら「これから女優さんのお尻をたたくときに遠慮しちゃいそうだと思って」とフォローを入れていた。(取材・文:壬生智裕)
映画『虹色デイズ』は全国公開中