『アベンジャーズ』悪役サノスの演技を支えた最新技術
マーベル映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で、最強のヒーローチーム“アベンジャーズ”が対峙する悪役サノスの誕生を追った特別映像が公開された。
サノスは、己の信念に基づき、全宇宙の生命の半分を消し去ろうとしている、最強最悪の敵。劇中では、実力派俳優として知られ、『デッドプール2』ではケーブルも演じている名優ジョシュ・ブローリンが演じおり、まさに、ラスボスにふさわしい貫録を見せている。
特別映像では、ジョシュが俳優のアクションをキャラクターに反映する、モーションキャプチャー用のスーツで撮影に挑む姿が映し出されている。自らを正しいと信じるサノスについて「複雑なキャラクターだ」と語るジョシュ。特殊効果スタッフは、そんな彼の表情だけでなく、目の動きまでキャプチャーしたと証言している。
そんな本作の撮影では、従来以上のキャプチャー技術が要求された。これを手掛けたのが、ジェームズ・キャメロンやスタン・ウィンストンらによって設立された老舗のVFX制作会社デジタル・ドメインだ。
同社でシニアVFXスーパーバイザーを務めるケリー・ポートは、サノスのキャプチャー作業についてこう語る。「彼(ジョシュ)の演技はとても繊細なんだ。よく見ないと全然動いていないように見えるんだけど、肌の上のほんのちょっとした動きで、力強い何かを表現しているんだ。だから僕らは、ジョシュの演技の細部まで、忠実に取り込むことに集中したよ」
皮膚の表現では、表面だけでなく、複雑な光の反射の表現などに徹底的にこだわった。ポートは「とても大変な作業だけど、だから本物のように見えるんだ」と胸を張っている。人気ヒーローの共演はもちろん、彼らに匹敵する魅力を放つサノスの演技にも注目だ。(編集部・入倉功一)
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