テレビ映画とリミテッドシリーズを別枠に PGA賞が来年から
全米プロデューサー組合(PGA)賞が、2019年からテレビ映画とリミテッドシリーズを個別のカテゴリーで競わせると The Hollywood Reporter などが報じた。
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最近はテレビシリーズでも、設定やキャラクターを入れ替えるアンソロジードラマが多く、ドラマ界はリミテッドシリーズであふれている。一方、テレビ映画もかなり増えているという。エミー賞はすでに2014年にテレビ映画とリミテッドシリーズを別枠にしているが、今回の判断はそれに追随する形となる。
全米プロデューサー組合のゲイル・バーマンとルーシー・フィッシャーは、ここ数年、エキサイティングで大胆な長編ドラマが爆発的に増えていると声明でコメント。これらのテレビ映画やリミテッドシリーズの製作でプロデューサーが腕を磨く機会が増えており、カテゴリーを分けることで、それぞれのジャンルで活躍するプロデューサーを表彰する機会が設けられると言っている。
2019年PGA賞のエントリー締め切りは9月27日だが、エントリーするには作品が2018年1月1日から12月31日までの間にアメリカで公開される必要がある。リミテッドシリーズは2エピソード以上で構成され、合計分数は150分以上。異なるシーズンからストーリーがつながっておらず、メインキャラクターも再登場していないこと、シーズンの50%以上がエントリー期間内に公開されていることなどの条件をクリアしなければならない。
一方、テレビ映画はオリジナル作品であること、1作品で起承転結しており、1部構成であること、放送・配信前に映画館で公開されていないなどの条件となっている。
2019年全米プロデューサー組合賞は来年の1月19日に発表される。(澤田理沙)