大泉洋主演『こんな夜更けにバナナかよ』初映像!
大泉洋が、難病である筋ジストロフィーを発症した鹿野靖明さんにふんする映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』の初日が12月28日に決定。併せて、大泉演じるワガママでおしゃべりで自由な鹿野さんの日常を捉えた初映像が公開となった。
渡辺一史のノンフィクション小説に基づき、大勢のボランティアを集めて風変わりな自立生活を始めた鹿野さんの自由奔放な生きざまを、笑いあり、涙ありのタッチで描いた本作。特報には、体の自由がきかず、飲食もままならない鹿野さん(大泉)の車イスの生活が収められている。
特報の後半では、鹿野さんが北海道の医学生・田中(三浦春馬)らボランティアのスタッフたちを翻弄するユーモラスなシーンが展開。夜中に「バナナが食べたい!」「食べないと寝られない!」とワガママを言い出す鹿野さんに、新人ボランティアの美咲(高畑充希)はあきれながらも夜の街を疾走。息を切らしながらバナナをたたきつけるも、鹿野さんは怒り心頭の美咲に「何かグッときた」とトボけた反応を見せており、自分に素直に生きる鹿野さんの愛すべきキャラクターが垣間見られる。
7月2日のクランクアップ時には大泉が、最大10キロ減量して役作りに打ち込んだ日々を報告。高畑は「14~15歳の時に初めて出演した映画が、前田哲監督の『ドルフィンブルー フジ、もういちど宙へ』でした。そこから10年以上経って、監督の現場に戻ってこれて本当に良かった」、三浦は「前田監督と長時間お話して、役作りをすることからこの映画が始まりました。その時間が撮影現場で活きたと思います。田中の性格などが自分自身と重なる部分があり、自分を見つめ直すことができました」と作品への思い入れを語っていた。
なお、三浦演じる田中の父親で、大手病院の院長役に佐藤浩市が決定(友情出演)。跡取り息子が勉強よりもボランティアに励むことに厳しい態度で接しながらも、鹿野さんを助けるために協力していく医師を演じる。(編集部・石井百合子)