D・ボイル降板の『007』新作 後任にエドガー・ライト監督浮上
映画『007』シリーズ新作からダニー・ボイル監督が離脱したことを受け、後任に『ベイビー・ドライバー』のエドガー・ライト監督が新たに浮上していると、Deadlineが報じた。
情報筋が同サイトに語ったところでは、ライト監督は現在、“監督就任の可能性が高い”人物の一人だという。昨年スマッシュヒットを記録した『ベイビー・ドライバー』をはじめ、『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』などを手掛けた実力者とあって、期待が高まる。また同サイトは、もう一人の候補者として『ダラス・バイヤーズクラブ』のジャン=マルク・ヴァレの名前も挙げているが、こちらはスケジュールなどから就任の可能性は低いという。
「創作上の意見の違い」で降板したボイル監督の後任には、これまで『最後の追跡』のデヴィッド・マッケンジー、『ベルファスト71』のヤン・ドマンジュの名前も挙がっていた。新たに浮上した2名を含め、このなかから『007』を監督する人物が選ばれるのか気になるところだ。
監督の降板によって、当初の全米公開日であった2019年11月8日に間に合うのかどうかも懸念されている。Deadlineは、現地時間23日から60日間以内に新たな監督が就任すれば公開日変更を避けることができるとしているが、Hollywood Reporter は、すでに2020年へと公開が先延ばしになる可能性があると報じている。今年中の撮影開始が予定されていたこともあり、公開日変更を避けるためには早急に監督を探さなければならない。
新作は、『007/カジノ・ロワイヤル』(2006)から6代目ジェームズ・ボンド役に就任したダニエル・クレイグの最後のボンド作品になるとも言われている。後任監督や公開日など今後の情報に注目だ。(編集部・倉本拓弥)