ウディ・アレン監督、やむなく休業か
1970年代から毎年1本のペースで新作を発表し続けてきたウディ・アレン監督が、休業の危機にあると Page Six が報じた。
長編映画48作目となる『ア・レイニー・デイ・イン・ニューヨーク(原題) / A Rainy Day in New York』は昨年クランクアップしていて今年末に米公開される予定だが、2019年公開用の作品の準備ができていないのだという。関係者は「ウディは働くのが大好きです。決して休暇を取りません。でも彼は出資者を見つけるまで、今年は休みを取ることになるでしょう」と製作費が集まらないため、アレン監督は休みを取らざるを得ない状況にあると同サイトに語った。
また、あるハリウッドのプロデューサーは「ウディは常に素晴らしい俳優たちと仕事をしてきました。スターたちがギャラが少なくても仕事をしたのは、彼との仕事は名声を与えてくれたからです。でも#MeToo運動によって、彼は有害な存在になりました」とコメント。セクハラや性的暴行を告発する「#MeToo」運動の盛り上がりによってアレン監督の26年前の養女性的虐待疑惑が再燃し、『ア・レイニー・デイ・イン・ニューヨーク(原題)』に出演したレベッカ・ホール、ティモシー・シャラメなどが、同作のギャラを性的虐待の被害者たちを支援するチャリティーに寄付すると発表する事態となっていた。
今回の件について、アレン監督の広報は「事実ではありません」とコメントしている。しかし今年1月にも、アレン監督と映画5作分(『ア・レイニー・デイ・イン・ニューヨーク(原題)』が2作目)の契約を結んでいたアマゾン・スタジオが、金をドブに捨てることになっても契約を反故にしたいと考えていると The Hollywood Reporter が報じていた。(編集部・市川遥)