今夜金ロー『メアリと魔女の花』ジブリ卒業生が描く新しい魔女の物語!
スタジオジブリ作品『借りぐらしのアリエッティ』『思い出のマーニー』を手掛けた米林宏昌監督のアニメーション映画『メアリと魔女の花』が、31日の日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」(夜9時~)でテレビ初放送される。スタジオジブリの作品に在籍していた数多くのスタッフが、本作に携わっている。
【写真】ヒロイン・メアリ役の杉咲花、少年ピーター役の神木隆之介
今作は、主人公の少女・メアリが7年に一度しか咲かない花“夜間飛行”を発見したことで巻き起こる魔法の国での騒動を描く冒険ファンタジー。『かぐや姫の物語』のプロデューサーを務めた西村義明が、2015年に立ち上げたアニメーションスタジオ「スタジオポノック」の記念すべき第1弾となる長編アニメーション作品で、興行収入は32.9億円を稼ぎ出すなどヒットした。
スタジオジブリの制作部門は2014年に解散。ゼロからのスタートとなった米林監督は、『思い出のマーニー』(2014)が完成したあと「機会がある限り、アニメーション映画を作り続けたい」という思いがあったと『メアリと魔女の花』の公式サイトにコメントを寄せていた。スタッフやスタジオがない状況や、製作費が集まるのかどうかの不安を抱えながらも、約20年間スタジオジブリで学んだ技術と志を胸に同作の製作に挑んだという。
監督のもとには、スタジオジブリにかかわっていたスタッフや、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』全作で撮影監督を務めた福士享などアニメーション界から先鋭たちが集結。さらに、脚本は『かぐや姫の物語』の坂口理子、映画音楽は『思い出のマーニー』以来、米林監督作品2度目の参加となる村松崇継が担当した。
また、今作の背景を担当したのは、スタジオジブリ作品の美術監督として携わってきた男鹿和雄と武重洋二をアドバイザーに迎えた背景美術スタジオ「でほぎゃらりー」。アニメーション映画の背景の制作や美術監督を務めてきた人物たちが、メアリの住む街や魔女の世界観を色鮮やかに描いた。(編集部・梅山富美子)