リメイク版サスぺリア、トム・ヨークの表題曲「Suspirium」公開!
巨匠ダリオ・アルジェントの傑作ホラーをリメイクした新作映画『サスぺリア(原題) / Suspiria』から、人気ロックバンド・レディオヘッドのトム・ヨークによる表題曲「Suspirium」がYouTube上で公開された。
ヨークは、同作の音楽を全て手掛けており、自ら描きおろした25の楽曲を収録した最新アルバム「Suspiria (Music for the Luca Guadagnino Film)」が10月26日に世界同時リリースされる。トムにとって、初めて長編映画音楽を担当する機会となり、特にホラー映画のための音楽制作は、彼に新たな挑戦と機会をもたらした。それだけに、彼の今までのどの作品とも一線を画すものになったとのこと。
トムが作曲とアレンジを担当し、レコーディングとプロデュースは、サム・ペッツ・デイヴィスと共同で担当した。さらにアルバム内では、ロンドン・コンテンポラリー・オーケストラと聖歌隊がフィーチャーされている。またトムの息子であるノア・ヨークが収録曲の「Has Ended」「Volk」でドラムを、パーシャ・マンスロブが「Suspirium」でソロフルートを演奏している。
アルジェント版の『サスペリア』は、ドイツの名門バレエ学校に入学した少女スージーを襲う恐怖を描いたイタリア映画。アルジェント監督が、原色を配した鮮烈なビジュアルセンスで描き出す恐怖は後のホラー映画にも大きな影響を与え、日本では「決して ひとりでは見ないで下さい」のキャッチコピーで一世を風靡。ロックバンド・ゴブリンによるサウンドトラックも支持を集めた。
リメイク版は『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督がメガホンを取り、クロエ・グレース・モレッツ、ティルダ・スウィントン、ダコタ・ジョンソンら豪華女優陣に加え、オリジナル版でスージーを演じたジェシカ・ハーパーも出演。現在開催中の第75回ベネチア国際映画祭では、現地時間1日に公式上映が行われ、約8分間のスタンディングオベーションを受ける一方で、ブーイングも聞かれるなど賛否両論が巻き起こっているといい、オリジナル版に負けない衝撃作であることを期待させる。
アルバムの国内盤は2枚組となり、歌詞対訳と解説書が封入。さらに数量限定でオリジナルTシャツとのセット販売も実施される。(編集部・入倉功一)
映画『サスペリア(原題)』は2019年1月、TOHOシネマズ日比谷ほかにて全国公開