絶世の美少年が失踪…伊の実話に基づく『シシリアン・ゴースト・ストーリー』12.22公開
1993年にシチリアで実際に起きた誘拐事件に基づく、少年少女のラブストーリー『シシリアン・ゴースト・ストーリー』が12月22日より、新宿シネマカリテを皮切りに公開されることが決定した。
今年のイタリア映画祭で上映された本作。舞台は、風光明媚なシチリアの小さな村。13歳の少女ルナと、同級生のジュゼッペは惹かれ合っていたが、ある日突然ジュゼッペが失踪。周囲の大人たちはなぜか口をつぐみ、ルナは懸命に彼を捜し続ける。
悲劇に見舞われる少年少女を演じた二人は、いずれも映画初出演。忽然と姿を消す少年ジュゼッペ役に、類まれな美貌に恵まれたガエターノ・フェルナンデス。彼を救い出そうとする少女ルナを、意志の強さを感じさせるまなざしが印象的なユリア・イェドリコヴスカが演じた。
監督・脚本は、『狼は暗闇の天使』(日本劇場未公開・イタリア映画祭2014で上映)が2013年カンヌ国際映画祭批評家週間でグランプリに輝いたファビオ・グラッサドニア&アントニオ・ピアッツァ。本作がコンビ2作目となる。撮影を『グレートビューティー/追憶のローマ』(2013)のルカ・ビガッツィが担当している。
本作は、2017年カンヌ国際映画祭批評家週間のオープニング作品に選出され、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞などイタリアの映画賞や、サンダンス映画祭などで高い評価を受けた。(編集部・石井百合子)
映画『シシリアン・ゴースト・ストーリー』は12月22日より新宿シネマカリテほか全国順次公開