広瀬すず、振り切れるコメディエンヌという魅力
女優としてトップを走り続けている広瀬すず。『海街diary』『ちはやふる』『怒り』『チア☆ダン ~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』『三度目の殺人』など作品ごとに異なる表情を見せてきた広瀬は、最新作『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(公開中)でコメディエンヌとして「振り切った演技」を見せている。
篠原涼子主演の『SUNNY』は、韓国発の『サニー 永遠の仲間たち』を『モテキ』『バクマン。』などの大根仁監督が舞台を日本に移してリメイクした作品。現代パートで篠原が演じた主人公・奈美の高校生時代を広瀬が好演している。
奈美は淡路島からコギャル全盛の東京に転校してきた田舎っぽさが残る女子高校生という役どころ。8月末に行われた同作のイベントで広瀬は大根監督から「とにかくブスになって」と言われていたことを明かしていたが、その言葉通り「ここまでしていいのだろうか」というような全力変顔や、観客の爆笑を誘うイモっぽさあふれる演技を披露している。
広瀬は、くりぃむしちゅーの有田哲平がMCを務めるバラエティー番組「全力!脱力タイムズ」(フジテレビ系)に出演した際にスタジオを盛り上げ、出川哲朗から「ふっきれるからいいよね、すずちゃんは。恥ずかしがらないでちゃんとやりきるから」と太鼓判を押されたこともある。主演映画『一度死んでみた(仮)』(2020年公開)でもコメディーに本格挑戦することが発表されたばかりの振り切れる女優・広瀬の、コメディエンヌとしての魅力に注目していきたい。(編集部・海江田宗)