スーパーモデルのジゼル・ブンチェン、パニック障害で自殺考えた過去
スーパーモデルのジゼル・ブンチェン(38)が、パニック障害のため自殺を考えたことがあるとPEOPLE.comに明かした。
ジゼルといえば、14年連続で“世界で最も稼いだモデル”に輝いたまさにスーパーモデル。映画『TAXI NY』(2004)では美女強盗犯役で演技も披露し、2009年にNFLのスター選手トム・ブレイディと結婚、2人の子供にも恵まれ、はた目には公私ともに順風満帆すぎる人生だ。
プライベートは明かさないことで知られるジゼルだが、回顧録「Lessons: My Path to a Meaningful Life」の出版に際してPEOPLE.comの取材に応じると、「外から見れば完璧に見えても、実際に何が起きているかはわからないもの。わたしのもろさを打ち明ける時が来たように感じたの。それでわたしも、自分が経験したことを理解することができる」と切り出した。
ジゼルは15年前に揺れる小型飛行機に乗った際に初めてパニック発作を起こして以来、閉所に心身が過剰反応を示すようになってしまい、エレベーターやトンネル、ホテル、撮影スタジオ、車、自分の部屋でさえ恐ろしくなったという。「わたしは仕事で恵まれた地位にいて、家族とも仲良く、いつだって自分のことをポジティブな人間だとみなしていた。だから(そんな状態になり)自分をすごく責めた。気分が悪くなるなんてわたしには許されないと感じたけど、わたしは無力だった。世界はどんどん小さくなって息もできないように感じた」。
事態はどんどん悪化し、「このバルコニーから飛び降りたら、もうこんな思いをしなくていいんじゃないか」と自殺を考えたこともあったとのこと。医師の診察を受けてパニック障害のための薬を処方されたが、同時に生活習慣も見直し、ストレスを軽減するためにヨガや瞑想をすることにしたといい、「一つのものに依存すると、余計に悪くなってしまうと思った。『もし薬をなくしたら? わたしは死ぬの?』となってしまう。その時わたしがわかっていたのは、わたしには助けが必要だということ」と人知れず苦しんだ当時を振り返った。(編集部・市川遥)