劇場版『夏目友人帳』がヒット!ニャンコ先生の可愛さも話題
公開中の映画『劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~』が大ヒットを記録している。緑川ゆきの人気コミックをテレビアニメ化した「夏目友人帳」シリーズ初の劇場版となる本作の魅力に迫る。
同作は、妖怪たちから奪った名前を記した契約書「友人帳」を祖母から継いだ少年・夏目貴志(声・神谷浩史)が、自称用心棒の妖怪・ニャンコ先生(声・井上和彦)と共に、妖怪たちに名前を返していく物語。劇場版では、原作者・緑川監修によるオリジナルエピソードが描かれる。
29日に公開された今作は、土日2日間の全国映画動員ランキングの1位を獲得。興行収入は1億7,200万円、観客動員数は11万7,000人とスマッシュヒットを飛ばしている(興行通信社調べ)。また映画を観た人から「心温まる話」「優しい気持ちになれた」「うるっとした」という声も上がっており、「ぴあ映画初日満足度」や、映画レビューサービス「Filmarks」(フィルマークス)の初日満足度ランキングでも1位という結果になった。
原作は2003年に「LaLa DX」(白泉社)で初出してから現在まで23巻が刊行され、2008年にスタートしたテレビアニメは第6期まで続くなど深夜アニメのなかでも高い人気を誇っている。また、主人公・夏目の相棒・ニャンコ先生は、多数のグッズが作られるほどの人気キャラクター。普段は、招き猫のような姿で愛らしい見た目をしているが、本来は優美で飛行能力などさまざまな力を持つ「斑(まだら)」という妖怪である。劇場版では、あることをきっかけにニャンコ先生が3つに分裂してしまうのだが、その姿も「可愛すぎる」など話題となっている。
同作は、ゲスト声優として、俳優の高良健吾やお笑いコンビ・バイきんぐの小峠英二と西村瑞樹が出演している。(編集部・梅山富美子)
『劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~』あらすじ
人と妖の間で忙しい毎日を送る夏目は、偶然昔の同級生・結城と再会したことで、妖にまつわる苦い記憶を思い出す。そんなころ、夏目は、名前を返した妖の記憶に出てきた女性・津村容莉枝と知り合う。祖母のことを知る彼女は、いまは一人息子の椋雄とともに穏やかに暮らしていた。彼らとの交流に心が和む夏目。だが、親子の住む町には謎の妖がひそんでいるらしかった。そのことを調べに行った帰り、ニャンコ先生の体についてきた"妖の種"が、藤原家の庭先で、一夜のうちに木となって実をつける。どことなく自分に似た形のその実を食べてしまったニャンコ先生が、なんと3つに分裂してしまう!?