安藤政信『コード・ブルー』で全国区に返り咲いた実感
俳優の安藤政信が5日、山田孝之プロデュースの映画『デイアンドナイト』完成披露報告会見に出席し、本作への並々ならない情熱と共に人気ドラマシリーズ「コード・ブルー」に対する後悔の念を吐露した。この日は、阿部進之介、清原果耶、藤井道人監督、プロデューサーの山田も来場した。
「善と悪」をテーマに、父を亡くした男・明石幸次(阿部)が復讐心に駆られて善悪の境を見失っていくさまを描く本作で、安藤は明石に手を差し伸べる児童養護施設のオーナー・北村健一を演じている。安藤は、「なんでここにいるかと言うと、(自分は)役者でもあるし、尊敬している孝之から直接自分に『映画があるんだけど、興味があったら出てくれないか』と言われたことがすべてで、その誘ってくれた気持ちに絶対に応えたいから」と力強くコメント。「(映画が)できてうれしかったし、新しい才能の人たちと会えたことがよかった」と喜びを噛みしめた。
その安藤は、本作の撮影当時『劇場版 コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』『きらきら眼鏡』『スティルライフオブメモリーズ』など他作品の撮影もあり、「映画もドラマもやっていて、僕にとって挑戦的な一年」だったという。その中でも、フライトドクターの主人公(山下智久)をライバル視する脳外科医・新海広紀を演じた『コード・ブルー』については、「出してもらって有り難かったし、あれでまた全国区に返り咲いて、生きていたんだという生存確認として幅広く知ってもらったので感謝している」と笑みをこぼした。
一方で、「僕としてはもうちょっとやれた……出たかった……というのがあった」と後悔もにじませると、「これ(本作)でぶつけたい! 絶対に応えたい! という思いで(ロケ地の)秋田に向かいました」と打ち明けた。さらに、「一人で東京駅でシャンパンを買って、(車内で)一人で乾杯しながら台本を読みました」と回顧した。
そんな熱い思いを込めて演じた『デイアンドナイト』の北村役だが、最初は「人とのコミュニケーションが極端に苦手な人間が、どうやってたくさんの子どもたちと違和感なく演じるか」と戸惑ったとか。だが、そこは実力派の安藤。満足のいく演技ができたようで、最後は「頑張ってやりました」と胸を張っていた。(取材:錦怜那)
映画『デイアンドナイト』は2019年1月26日より全国公開