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ロバート・パティンソン、仏監督と組んだ最新主演作を語る

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 ニューヨーク映画祭に出品された注目のSFドラマ『ハイ・ライフ(原題) / High Life』について、10月2日(現地時間)、ニューヨークのリンカーン・センターにあるウォルター・リード・シアターで行われた記者会見で、主演のロバート・パティンソンクレール・ドニ監督が語った。

【写真】ロバート・パティンソンの「樹氷」Tシャツ姿

 本作は、映画『パリ、18区、夜。』『フィガロ・ストーリー』などのドニ監督による初の英語作品。ドクター・ディブス(ジュリエット・ビノシュ)の監視の下、モンテ(ロバート)を含めた囚人たちは、刑務所には入れられない代わりに、宇宙船に乗ってブラックホールを調査するミッションに就かされる。閉鎖的な宇宙船内で、危険な任務を課せられる中、囚人たちは徐々に狂い始めていく。

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 最初に出会ったドニ監督作品は『ホワイト・マテリアル(原題)/ White Material』だったと語るロバート。「僕は今作のように、特別な世界観を作り上げることのできる監督がずっと好きだったから、それからクレールを追いかけていたんだ。3~4年掛かってようやく彼女と会うことができたんだよ。彼女は英語作品は決して作らないと思っていたから、この作品をオファーされたときは、少し驚いたね」と喜びをあらわにした。脚本はフランス語で書いていたというドニ監督だが、宇宙にいる人々がフランス語を話している姿が想像できなかったという理由で、初の英語作品になったそうだ。

クレール・ドニ監督
クレール・ドニ監督

 物語の重要なカギを握るドクター・ディブス役については、当初、パトリシア・アークエットがキャスティングされる予定だったが降板。ジュリエットに変わったことについて、「パトリシアとはL.A.で会って、その段階では彼女をと考えていたわ。でも、(撮影開始するまで)2年間も待ってくれたものの、彼女とは最終的に撮影スケジュールが合わなかったの。そんなときに、映画『レット・ザ・サンシャイン・イン(原題)/ Let The Sunshine In』でタッグを組んだジュリエットとカンヌ国際映画祭で一緒になったわ。彼女は、『わたしではダメなの?』と聞いてきたのだけど、わたしは(彼女とのタッグが)2作続いてしまうことで、(仕事をする上で)あまりに近づきすぎる感じがして、ためらいを感じていたの」と経緯を明かしたドニ監督。それでも最終的には、ロバートと共演経験があったことから、ジュリエットにドクター役を演じてもらったそうだ。

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 役作りについては、出演が決まってから、ドニ監督と何度も会う度にインスパイアされたというロバート。「最初にクレールに会ったときは、歌手イアン・カーティスのスピーチについて語り合ったんだ。僕は、イアン・カーティスをどうやって、僕の演じるモンテに当てはめていけば良いのかと聞くと、『このモンテ役とは関係ないわ』と笑われてしまったよ。彼女が何を考えているかは、いまだによくわからないけれど、彼女の一語一句をそのまま解釈するのではなく、(彼女との)さまざまな会話を通して受けた影響を、役柄に反映させていったんだ」と振り返った。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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