樹木希林さんのセリフが染みる…『日日是好日』に感動の声
公開中の映画『日日是好日』には9月15日に75歳で亡くなった女優の樹木希林さんが出演しており、そのセリフの数々に感動の声が相次いでいる。
興行通信社が発表した週末の全国映画動員ランキングでは初登場2位、ぴあ映画初日満足度ランキングでは1位に輝くなど、興行面でも内容面でも好反応を得ている本作。約25年にわたって茶道教室に通った日々をつづった森下典子さんのエッセイを『まほろ駅前』シリーズなどの大森立嗣監督が映画化し、母親の勧めで茶道教室へ通うことになった大学生の典子が、茶道の奥深さに触れて成長していく姿を描き出す。
樹木さんは、典子のお茶の師匠となる武田先生役で出演。典子を温かく見守りながら、茶道だけでなく人生の師として彼女を導いていく大きな器の持ち主という役どころだ。「私、最近思うんですよ。こうして毎年、同じことができることが幸せなんだって」というセリフなど、武田先生が発する胸に染み入る言葉の数々は本作の見どころの一つとなっており、「胸に響く言葉がいくつもあった」「心に刺さった」という感想が次々とあがっている。
10月に行われたイベントでは、典子役の黒木華さんが「役を生きることを実感しました。自分もこういうふうになりたいと(思いながら)一緒にお芝居をさせていただきました」と樹木さんとの共演を回顧する一幕も。樹木さんが“役を生きる”姿は、スクリーンにしっかりと刻み込まれている。(編集部・吉田唯)