岡田准一、中島哲也監督にディスられた!?
俳優の岡田准一が23日、都内で行われた映画『来る』(12月7日公開)の製作報告会に出席。編集作業のために欠席した中島哲也監督から「俺の悪口は言うな」というメッセージを受け取ったものの、岡田は口が悪いことで有名な中島監督から遠回しにディスられたことを打ち明けた。会見には黒木華、小松菜奈、妻夫木聡、柴田理恵、川村元気(企画・プロデュース)も参加した。
第22回日本ホラー小説大賞に輝いた澤村伊智の小説「ぼぎわんが、来る」を、『告白』などの中島監督が映画化。謎の訪問者をきっかけに怪異な出来事に悩まされる田原(妻夫木)から相談を受けたオカルトライター・野崎(岡田)が、田原家に憑いている「あれ」の正体に迫っていく。
過去にも中島監督とタッグを組む話はあったが実現に至らなかった岡田は、「やっと中島さんとお仕事ができることがうれしかった」と笑顔。オファーの手紙をもらったことも明かすと「中島さんじゃなかったらやってなかった」とも。というのも、もともと「ホラーは苦手」だからで、台本を読むのにも「怖くて時間がかかりました」と苦笑いした。
撮影現場では「中島監督が細かくビジョンを決められていて、初めてお会いしたときに『ヒゲ6ミリで、髪も伸ばして』と言われました」と回顧。松たか子演じる日本最強の霊媒師・琴子の独特な風貌を見たときには「ヤバイ人来たなと思った」と語り、中島監督のこだわりを「堪能しながら役づくりをしていきました」と充実ぶりをうかがわせた。
中島監督とは『渇き。』以来の再タッグとなる、キャバ嬢霊媒師で琴子の妹・真琴役の小松は、全身タトゥーのために毎回4時間をかけたり、初めてのショートのピンクヘアや細い眉など、慣れないビジュアルに「朝起きて自分にビックリしていた」と明かした。
そんな小松と初共演した岡田は「中島監督との信頼関係というか、独特な二人だけの会話があって、愛情を感じた」と振り返ると、ダメ出しなども「僕とブッキー(妻夫木)には絶対に言ってくれなかった」とポツリ。さらに、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞などの映画賞を受賞している岡田は、中島監督から「(セリフを)噛んだときに『君は賞を獲ってんだからさぁ』みたいに、遠回しにディスられた感じがあった」とぶっちゃけ。「夜7時に(現場に)行って、撮影が始まったのが深夜1時だったんですよ。そこから3シーンやると言われたのが怖かったです」と言って会場の笑いを誘っていた。(取材:錦怜那)