蒼井優が絶叫!池松壮亮×塚本晋也監督『斬、』予告編
塚本晋也監督が池松壮亮を主演に迎え、初の時代劇に挑んだ映画『斬、』から、ヒロイン役の蒼井優が絶叫するシーンなどを収めた予告編が公開された。
第75回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門に選出された本作。開国するか否かで揺れ動く江戸時代末期を舞台に、武士として本分を果たすことを願いながらも、人を斬ることに疑問を抱く侍・杢之進(池松)や、彼に関わる人々を通して生と暴力を活写する。
このたびの映像では、杢之進とその隣人である農家の娘・ゆう(蒼井)が、時代の波に翻弄されながら“生”に向き合う姿が捉えられている。武士でありながら刀を抜くことに悩み苦しむ杢之進や、「もうやめてください」と絶叫するゆうの姿を通して、キャッチコピーにもなっている「なぜ人は人を斬るのか」という問いが浮かび上がる。
本作は、塚本が監督だけでなく出演、脚本、撮影、編集、製作も務めた完全オリジナル作品。これまで人間が抱える暴力性を鋭く切り取ってきた塚本監督が、戦争の恐怖をあぶり出した『野火』を経て到達した新たな世界観に期待が高まる。(編集部・吉田唯)
映画『斬、』は11月24日よりユーロスペースほか全国公開