「ウォーキング・デッド」あのキャラの残酷すぎる死を後悔…リック役アンドリュー・リンカーンが語る
テレビドラマ「ウォーキング・デッド」シリーズで元保安官リック役を務めてきたアンドリュー・リンカーンが、あのキャラクターの残酷すぎる死を今でも後悔しており、それが監督挑戦を決めた理由でもあると The New York Times に明かした。
アンドリューは「ウォーキング・デッド」シーズン9第5話をもってドラマシリーズを卒業。シーズン10に俳優として戻ることはないものの、あるエピソードで監督を務める予定だとEW.comに語っていた。
シリーズを振り返り、「納得できない展開はあったか?」と The New York Times に聞かれたアンドリューは「グレンが逝ってしまったことは後悔している。なぜなら(演じた)スティーヴン・ユァンは僕の人生においてとても重要な位置を占めていたし、僕たちはボーイズバンドみたいなものだった」とコメント。グレンの死のみならず、その描かれ方も後悔しているといい、実際、シーズン7でのあまりに暴力的なグレンの死は、ファンの間でも物議を醸した。
「僕たちは眼球を出さなくたって、100年にわたって人々を怖がらせてきた。それは可能だった。あれが起きた時、僕たちが作ろうとしてきたものが少し失われてしまったように感じた。このドラマは地獄を舞台にした家族ドラマであって、血みどろのB級映画ではないんだ」とアンドリュー。暴力は「ウォーキング・デッド」の一部であるとしながらも、「テイストの問題なんだ。僕なら、(グレンが殺される間)彼の妻であるマギーの顔を映し続けた方が、より心をかき乱すようなものになったと思う。多分これが、僕が監督をしたい理由だ。僕の頭の中で撮影しているものを、実際に形にしたいんだ」と続けた。
ちなみに、ドラマシリーズは卒業したアンドリューだが、同作のテレビ映画版(全3作の予定)では主演を務めることが決まっている。(編集部・市川遥)