篠原涼子が号泣 坂口健太郎そっとハンカチ渡す
女優の篠原涼子が17日、丸の内ピカデリーで行われた主演映画『人魚の眠る家』(公開中)の公開記念舞台あいさつに西島秀俊、坂口健太郎、川栄李奈、松坂慶子、堤幸彦監督と出席。篠原はサプライズで登場した子役の稲垣来泉、斎藤汰鷹からの心温まる手紙や絵に号泣し、坂口がそっとハンカチを差し出す場面があった。
直木賞作家・東野圭吾のデビュー30周年を記念して執筆された大ベストセラー小説を、堤監督が映画化した本作。不慮の事故で、愛する娘の意識が戻らないと医師に宣告された夫婦の究極の選択を描く。30年近い芸能生活の中でも「特別な作品」と語っていた篠原。自身も母親であり、娘がシビアな状況に置かれる作品だけに、出演には躊躇したという。しかし、堤監督やスタッフ、そして西島をはじめとする共演者のおかげで素晴らしい映画となった。
中でも、思い入れの強かった子役二人がサプライズで登壇すると、見る見るうちに目にいっぱいの涙をためる篠原。久々となる再会に「すごく嬉しい」と笑顔でスキンシップをしていたが、ついに号泣。そんな篠原に、そっとハンカチを渡す坂口の姿も、チームワークの良さを物語っていた。
稲垣は撮影中、篠原や西島にたくさん遊んでもらった思い出を手紙にしたためると「二人に会えて幸せだったし、宝物だよ。将来、来泉は篠原さんみたいに、いつも楽しく笑っていてお料理の上手なかわいい女優さんになって、西島さんみたいなタレ目でスーツの似合う面白い人と結婚して幸せになりたいです。ありがとう大好き」と感謝。
それを聞いていた西島は「僕も泣きそうになったのですが、タレ目というところで涙が引っ込んでしまいました」とちゃめっ気たっぷりに語り、稲垣や斎藤に温かい眼差しを向けていた。
メガホンを取った堤監督は、昨夜、自身でも映画館で本作を鑑賞したことを明かすと「東野先生の難易度の高い作品でしたが、スタッフと日本最高峰のキャストたちのおかげで、とても“強い作品”ができました」と胸を張っていた。(磯部正和)