尾崎英二郎、DCドラマで『ゴジラ』本多猪四郎監督役に
ハリウッドを拠点に活躍する俳優の尾崎英二郎が、DCコミックが原作の海外ドラマ「レジェンド・オブ・トゥモロー」シーズン4の第5話にゲスト出演。映画『ゴジラ』を生んだ名匠・本多猪四郎にふんする。
「ARROW/アロー」や「FLASH/フラッシュ」に登場したヒーローやヴィランたちがチームを結成し、凶悪な敵を相手に時間軸の異変から世界を守るさまを描く本シリーズ。シーズン4では、歴史上の偉人や、伝説や逸話として伝わるモンスターたちを中心にしたストーリーが展開。「ARROW/アロー」のケイティ・ロッツ、ブランドン・ラウス、「FLASH/フラッシュ」のドミニク・パーセルらが出演する。
尾崎が出演する第5話「Tagumo Attacks!!!(原題)」は、日本を舞台にしたエピソード。エグゼクティヴ・プロデューサーであり、本エピソードの共同脚本も手がけたケト・シミズは、幼いころからゴジラ映画を観て育ったという親日家。「本多猪四郎監督の人生については深くリサーチし、第二次世界大戦の前線で直面した時の記憶が後の映画作品の破壊的な怪獣の描写に生かされていることに着目した」と言い、日本の怪獣映画の伝統を讃えるオマージュとして、本多監督が映画の中で駆使した技術を見どころにした物語を構築した。
本多監督を演じた尾崎について、シミズは「本多猪四郎監督役には日本人俳優をキャスティングしようと決めていました。エイジロウ・オザキは、シーンの演出面においても創造性と熱意をもってこの役に取り組み、本多監督が戦後に目にした広島の焼け跡の惨状について触れる場面では、傷ついた心を美しく表現しました。ファンタスティックな演技を見せてくれた」とその魅力をアピールしている。
なお、尾崎がDC作品に出演するのは本作が初。尾崎いわく、オーディションの段階では役名が明かされていなかったそうで「『これは戦後の日本の映画監督の話だ!』とは読み取れたので、演技テストでは只々真摯に深い感情を持ち込もうと心して臨みました」と述懐。「米国の人気コミックを原作にしたドラマで、日本を舞台に、日本人のキャラクターを中心に据えてお話が描かれるということは滅多にない機会ですから、役柄を獲得した時にはとても光栄に感じました」と喜びのコメントを寄せている。
本作のほか、現在撮影中の Amazon Prime Video 配信ドラマ「高い城の男」シーズン4で海軍提督イノクチを続投するなど快進撃が続く尾崎。「レジェンド・オブ・トゥモロー」シーズン4・第5話は、アメリカで現地時間11月19日放送予定。(編集部・石井百合子)
「レジェンド・オブ・トゥモロー」シーズン4はデジタルセル先行配信中