佐藤健「幕末まらそん侍」映画化で英国監督とタッグ 小松菜奈、森山未來、染谷将太らと共演
俳優の佐藤健が、日本のマラソンの発祥とされる史実・安政遠足(あんせいとおあし)に基づく土橋章宏の小説を映画化する『サムライマラソン』(2019年2月22日公開)で主演を務めることが19日、明らかになった。佐藤が演じるのは、幕府のスパイとして藩に潜入する忍びという裏の顔を持つ侍。共演に小松菜奈、森山未來、染谷将太、青木崇高、竹中直人、豊川悦司、長谷川博己ら。映画『キャンディマン』『不滅の恋/ベートーヴェン』などのイギリス人監督バーナーズ・ローズがメガホンをとる。
2014年に出版された土橋の小説「幕末まらそん侍」に基づく本作。舞台は幕末。安中藩主・板倉勝明(いたくら・かつあきら)が、外国の脅威に備えるために、十五里(約58キロ)の山道を走る遠足を開催。しかし、これが行き違いにより幕府への反逆とみなされ、藩士不在の城に安中藩とり潰しを狙う刺客が送り込まれる。
佐藤演じる・唐沢甚内(からさわ・じんない)は、遠足参加中、藩に迫る危機をいち早く察知する役どころ。藩主の娘・雪姫に小松、藩の重役の息子で野心あふれる侍・辻村平九郎(つじむら・へいくろう)に森山未來、侍に憧れる足軽・上杉広之進(うえすぎ・ひろのしん)に染谷将太、唐沢の上司・植木義邦(うえき・よしくに)に青木崇高、隠居を言い渡された老侍・栗田又衛門(くりた・またえもん)に竹中直人。安中藩に刺客を放つ幕府大老・五百鬼祐虎(いおき・すけとら)に豊川悦司、藩主・板倉勝明に長谷川博己がふんする。
そのほか、門脇麦、中川大志、小関裕太ら若手実力派に加え、阿部純子、奈緒、福崎那由他ら新人の出演が決定。公開された特報では、佐藤をはじめ小松、森山、染谷、青木、竹中、豊川、長谷川ら華やかな顔ぶれが見られる。
企画・プロデュースを、2010年公開の映画『十三人の刺客』(三池崇史監督)でエグゼクティブプロデューサーとして名を連ねたジェレミー・トーマスと中沢敏明が務め、音楽を『めぐりあう時間たち』などのフィリップ・グラス、衣装デザインを『乱』でアカデミー賞衣装デザイン賞を受賞したワダエミが担当する。
なお本作は、さまざまな組織団体がオリンピック・パラリンピックとつながりをもちながら2020年の大会に向けた参画・機運醸成・レガシー創出のアクションを実施する「東京2020参画プログラム」として認証されている。(編集部・石井百合子)
映画『サムライマラソン』は、2019年2月22日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開