「面白南極料理人」浜野謙太主演で連ドラ化 来年1月期深夜枠で放送
2009年に堺雅人主演で映画化された西村淳のエッセイ「面白南極料理人」(新潮文庫刊)が、ミュージシャン、俳優の浜野謙太主演で連続ドラマ化されることが22日、明らかになった。来年1月12日よりテレビ大阪とBSテレ東の深夜枠で放送される。共演に、マキタスポーツ、田中要次、緋田康人、山中崇、福山翔大、岩崎う大(かもめんたる)。
第30次南極観測隊、第38次南極観測隊ドーム基地越冬隊に参加した西村の体験に基づく本作。舞台は、南極の昭和基地から1,000キロ、標高3,800メートル、平均気温マイナス54度、生物はもちろんウイルスさえも生存不可能な観測地帯「ドーム基地」。3人の研究者と4人のサポート要員から成る、第38次南極観測隊の一年を描くもので、1回の放送を3話で構成。36のストーリーが展開する。
極限状況下で起こる7人の対立、共感、疑似恋愛。そして、主人公の西村隊員のおいしい料理を食することで再び一つになっていくさまが描かれるという。
主人公の西村隊員にふんするのは、今年7月クールのドラマ「グッド・ドクター」(フジテレビ系)で看護師を、NHK連続テレビ小説「まんぷく」で歯医者を好演した浜野謙太。本作を「敬愛する共演の偉大なおじさんたちと、歩くセンスとの異名を持つ有働監督(本人談)、そしてそこに集まった物分かりのいいスタッフたち。閉鎖された南極の基地で、チリのようなホコリのような面白を産み出し汲み取る作業。そしてその無謀なコストパフォーマンスをなんとかするべく奔走するプロデューサーたち。極めて閉塞的でありながら、極めて幸せ、極めてアツい撮影の日々です」と紹介している。
脚本は「オー・マイ・ジャンプ! ~少年ジャンプが地球を救う~」(2018・テレビ東京)や俳優の斎藤工が監督を務めた映画『blank13』などの西条みつとし、監督は「わたしのウチには、なんにもない。」(2016・NHK BSプレミアム)などの有働佳史。オープニングテーマ曲は、浜野謙太がリーダー&ボーカルの在日ファンク「足元」に決定した。(編集部・石井百合子)
真夜中ドラマ「面白南極料理人」は1月12日よりスタート(テレビ大阪:毎週土曜24:56~25:56、BSテレ東・BSテレ東4K:24:00~24:30)