ハリウッド版ゴジラに初代ゴジラの背びれ採用!来日した監督が明かす
ハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』(2014)の続編『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』に、初代ゴジラの背びれが採用されていることが明らかになった。1日、千葉・幕張メッセで開催中の「東京コミコン2018」内のスペシャルトークショーで、来日したマイケル・ドハティ監督が語った。
本作は米ワーナー・ブラザースとレジェンダリー・ピクチャーズ、東宝が提携して展開する、『GODZILLA ゴジラ』と『キングコング:髑髏島の巨神』(2017)をクロスオーバーさせた“モンスター・ヴァース”シリーズの第3弾。日本からは『GODZILLA ゴジラ』から引き続き、芹沢猪四郎博士役の渡辺謙が出演することでも注目を浴びている。
登壇したドハティ監督は、「初めての東京コミコン。最高です」とご機嫌な表情。本作のオファーを受けた時は「即答でハイと申し上げました」といい、「小さい時からゴジラ映画を作るのが夢だったんです。3、4歳くらいでゴジラと出会ったんです。アメリカのケーブルテレビで、何年も続けて当時毎朝土曜日にゴジラを観ていました」とゴジラと自身の出会いを振り返った。
最初に観たのは1954年の初代『ゴジラ』だったというドハティ監督。「残念ながら吹き替え版でしたが。当時からゴジラが怖いということはなかったです。ラブというか、仲良しになりました。この54年版の『ゴジラ』が今も一番好きです。今回、大きなおもちゃを使って実際にゴジラを作れるのは夢のような作業でした」
この日は本作の最新映像も初公開され、ファンを前にドハティ監督は最新ゴジラのデザインなどを熱っぽく解説。54年版の初代ゴジラの背びれを、今回のゴジラのフォルムに大胆に採用したことを明かすと「ゴジラの背びれはゴジラの王冠のようなもの。大きくないといけない」とこだわりを紹介。さらに、「僕にとってモスラは女神。美しさに加え猛々しさが感じられるようなデザインにしてあります」とモスラの造形にも言及した。
ドハティ監督は「オリジナルのゴジラの曲やモスラの曲も今回使用しています」と最新情報を次々と発表。本作に出演する渡辺についても「この作品をよりレベルアップしてくださいました。聡明なアイデアをいろいろと出してくださったりもしたんです」と渡辺が“ゴジラ”の日本語の発音にこだわっていたことなどを述懐。今回、その日本語の“ゴジラ”の発音が取り入れられているという。(取材・文:名鹿祥史)
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』は2019年5月31日に全世界同時公開